騙せなくなってきた

 ヨーグルトを飲もうと思って冷蔵庫から出していたら、先生と目があった。きっとこいつ飲みたいと言うだろうけど、もう歯を磨いたんだよな・・どうしよう、なんて思っていたら案の定「何それ?」と聞いてきた。ここは騙そうと思って、
「牛乳だよ」と嘘をついてみた。牛乳も好きだけど、特に甘いわけじゃないから食いついてこないだろうなあ、と思ったんだけど、「でものむよーぐるとって書いてあるんだけど・・」と返してきた。もう色々な面で成長を遂げていて、どうにも騙せなくなってきたんだよね・・。
 それだけでなく、好奇心が異様に高まっていて常に「なんで?なんで?」と聞いてくる。分かることは答えられるんだけど、時々「死ぬってなに?」とか「なんで悲しいの?」と哲学的な領域までに達することがあって、難しかったりする。成長ってすごい。

悲しい気持ち

 先生のゴジラ熱を満足させるためにゴジラ展に行った際に、第二形態のキーホルダーを買った。本人もそれが気に入り学校のバッグにつけていたんだけど、どうもお友達に自慢したようで、帰り道の際に貸して!貸して!の騒ぎになったらしい。そのキーホルダーをバッグから外して遊んでいたのだが、返してもらった時にどうも落としたようで、無くしたのである。夢中になって遊んでいたら、ないことに気づいて帰ってきたらしい。

 良いのか悪いのか、先生はおもちゃをたくさんもっていて、僕はこの状態が好きではない。新しいおもちゃが来てもすごくテンションがあがるんだけど、その興味が持続せず、次のおもちゃが来るとさっきまでのおもちゃに対する興味がなくなる。そして古いおもちゃが部屋の隅に追いやられることになる。その状態が僕には「ものを大事にしていない」という風に感じられ、本当に嫌な気持ちになるんだよね。それでも実家に帰ったりすると手に新しいおもちゃを持っていてりする。子供が新しいおもちゃをもらった時の表情って本当に可愛いからあげたくなる気持ちはわかるんだけど、親として本気でどうすればいいのか迷うのである。

で、少し意地悪に
「寒いし暗いし、今頃第二形態寒い~、怖い~と泣いているかもね・・。かわいそう」
と言ったところ、どんどん顔が暗くなりついに泣き出してしまった。どうも想像している内にどんどん悲しくなってきたようで泣いてしまったらしい。正直、そういう気持ちになって欲しく嫌味を言ったんだけど、どうにも効きすぎてしまったようで複雑な気分である・・・。こういう時どうすればいいなかね、本当・・。

子供が寝てくれない時

相手の連れ子の二歳児を虐待したとして、33歳の男が逮捕されたニュース。子供が寝なかった、というのが理由だそうで、頭や顔を殴るなどして大けがをさせたらしい。コメント欄に「死刑にしろ」とか「人間じゃない」のお決まりのフレーズが並んだが、僕は読みながら不謹慎にも、そして正直に「その気持ち、良く分かる・・」と思ってしまった。僕が感じた子育てにおける大きなストレス、障害の中に「なかなか寝てくれない」というのがあったんだよね。寝かしている内に空が明るくなってくる時なんて、もうこの世の終わりみたいな気分、絶望感を感じたのを覚えている。経験を少し重ねた今でこそある程度冷静に対処できると思うけど、新米だった当時の僕が感じたイライラ感は今でもリアルに思い出すことが出来る笑。

もちろん、毎回書いているように、手を出す奴と出さない奴の間には深い川が流れていて、子供に手を出す方にいる奴らは裁判なしで死刑でいい。いいんだけど、ああいうコメントを書く奴らは「自分は大丈夫」と思ってそうで、そのことの方が怖い気がする。

ポケモン

 先生が時々ポケモンの話題を出すんだけど、ことごとくついていけない。モンスターの名前っぽいものを言われても全く分からないため、会話が続かないんだよね。僕の中でのポケモンと言えば、アニメを見ていたたくさんの子供たちが点滅映像を見てしまって失神したり吐いたり体調を崩してしまったあの事件である。ポケモン世代ではないんだよね。とはいえ、あの時のポケモンがそのまま人気を保っているわけだから、とんでもないコンテンツである。これだけ息が長いってことは、実は面白くて見る価値のあるコンテンツなのかな。今は「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」に首ったけで、ジャックの真似なんかをしながら歩いているんだけど、これらは親からの影響で、ポケモンは友達からの影響なんだよね。どっちにいい悪いがあるかどうか分からないけど、こういうのってどうなんだろね・・。

ポケモン 

 先生が最近ポケモンに心を奪われている。今ままでのアイドルは
・ティラノサウルス
・スター・ウォーズのアナキン
・カーズのマックイーン
・トランスフォーマーのバンブルビー
・キャプテンアメリカ
だった。かろうじてしまじろうとアンパンマンは通ってはいたが、どうもほかの子供とはズレてるよね・・、とちょっと心配だったので安心である笑。王道であろうウルトラマンや仮面ライダーは一瞬だけ風が吹いたけが、根付くことはなかっただけにポケモンはすげーな、ピカチュウは恐ろしいなあ、と感じている。でも、スターウォーズとかのおもちゃって面白いんだけど、ポケモンはそう感じられないんだよね・・。

暗いのが怖い

4歳になった先生だが、最近「暗闇は怖い」ってことに気づいたようである。特に「暗闇を見る、目を向ける」ことに恐怖心があるみたいで、望遠鏡で星を見ることも嫌がるようになってしまった。週末にプラネタリウムに行ったんだけど、これも「出る!嫌だ!怖い!」と泣き出す始末。なんだかんだで好奇心が勝って結局は見たんだけど、途中からぐずりだしたりして、イライラしてしまった。

恐怖心は知能の発達と多分隣り合わせで、楽しいことがあるのと同時にそのことの負の側面にも気づくようになっているようだ。海に入るのもそうで、五島列島では水に入ることを怖がっていた。後になってなんで怖かったの?と聞いてみらたら、サメが怖い・・、とのことだった笑。大人からすればなんでもないことでも、本人には大問題なんだよね。恐怖心は身を守ってくれる本能だからあんまり気にしなくてもいいんだろうね、きっと。

誕生日

土曜日は先生の誕生日であった。今回は僕側の両親が早めに手をあげて誕生会をやってくれるということだったが、妻側の両親の方でも何かやりたそうな感じがあり、もうすでに孫の取りあいになっている。

パーティー自体は風船での飾りつけあり、ケーキあり、花火あり、派手なプレゼントありの割と向こう側の思考なもの。いとこたちが揃ったこともあって、本人はこれ以上ないテンションの高さで暴れまくっていた。さらに自分が主役であることがわかっていたみたいで、完全に有頂天であった笑。

誕生会もそうだが、本人は4歳になることをとても楽しみにしていて、1週間前から「あと何回寝ればバースデーで4歳」というカウントダウンをずっとしていたんだよね。朝一の挨拶がそれで、さらに「どんなケーキがあるのかなあ」と、首を長くして待っていた。今回はどうやら本人の希望に添ったものだったようで、満足気である。

病院

昨日は病児保育で一日を過ごした先生。預ける前は「もう治った気がする」とか「僕治るの早いんだよ」と精いっぱいの反抗をして行くのを嫌がっていたが、いざ院のドアが開いたら自分から入ってくれて非常に助かった。先生と顔見知りであることが良かったのかな。夜になってもまだ熱があったが、本人は元気で食欲も戻ったようだ。

最近ボキャブラリーが増えたこともあって、自分の体の状態を言葉にして言ってくれるのはいいんだけど、それが本当にそうなのかどうかの判断が難しい。確実に言葉が増えているんだけど、微妙なニュアンスを伝えられるわけでもないので、非常に迷うんだよね・・。こういう時ここら辺が難しい。

オオカミ少年

うちの先生が昨夜、高熱を出した。家に帰ってからはいつも通りの様子だったんだけど、晩御飯があまり好きなメニューではないこともあって、食べるのにかなり時間がかかった。これはいつもの事で、特に嫌いなものだと「お腹が痛い・・」と仮病を使うこともあるんだよね。なので、ちゃんと最後まで食べるように厳しくしたんだけど、本当に具合が悪かったみたいで反省である。熱に気づいたのは寝かす時で、今思えばご飯の前後から熱が出ていたのかも知れない。こういう所に見分け方というか、扱い方というか。難しい・・。

39度ちょっとという高熱だったから、心配な一夜であったけど、病院につれていった所普通の風邪ということで一安心。土曜日に誕生日を控えていて、本人の中でも心待ちにしているイベントなのでそれまでになんとか治ってほしい。

先生がTシャツをめくりあげてお腹を出していたので、何してるの?って聞いたら、アミダラの真似をしている、と答えてきた。アミダラはSWに出てくるキャラで、これである。

そういえば、コンビニなので漫画雑誌のグラビアを見て、「みて、この人お腹だしてる~」と嬉しそうに言っていたこともあって、もうこういうことに興味あるのか!コイツはやい!と思ったんだけど、どうもそういう性的な興味ではなく、自分がそうなりたい、という類のものらしい。

思えば、ディズニーのプリンセスが大好きで、絵本などはドレスを着た姫などが出てくると、とても気に入ったりするんだよね。それを着てみたい!までは行っていないけど、彼の中では「男の子っぽさ」とか「女の子っぽさ」もなくて、見ていて面白い。

自分の中での性に関する何かっていつ決まるのかね。現時点ではミニカーやサッカーをやったり、高い所からジャンプしたがったり、ライトセーバーに模したおもちゃを片手に乱暴に遊ぶこともすれば、もう片方ではポニーテールやドレスに引かれている部分もあって、どうも確定していない時期のようだ。これが自然なのか、いい事なのか悪いことなのか、いまいちわからないけどきっと面白い時期なんだろな。