分かっていたのに

 その人が亡くなったと時に、「最後のあったのはあの時か・・」と、思い出した。そして次に思ったのは「もっと会っておけばよかったなあ。いつでも遊びに来いと言われていたのに」ということである。皆にも偉そうにそういう話をしたことがあるし、ここにも何度も書いているように、僕らの行動にはすべて「残存回数」というのがある。僕はそれをわかっていて、そして意識しているつもりでいたのだが、こういうことになってやっぱりできていないのか、と自分自身にガッカリした。
 永遠に続くものはない。そして綺麗で素晴らしいものほど、早くに消えていくように思う。ものでも人でも。僕らに出来るのはそれらを力いっぱい握りしめ、最後の最後のそのギリギリの所まで引き止め、大事にすることである。最後の一瞬まで味わう尽くし、愛で、最後の一回でないように祈る。それぐらいしかないのかなあ。残存回数を意識しながら生きて行くのは辛そうだけど、ただ生きるより良く生きたいと思えば、こういうこと、一生懸命走れ、ってことなんだろな。でも・・・、分かっていても実践は難しい。2017はそこに挑むか。
 一年間お世話になりました。一年を大事にしなかったわけではないけど、2017年はより一層大事したいと思います。これを書きながら色んな人たちの顔が浮かんだけど、その人たちにとって実りの多い、報われる一年であるように祈ります。
 

回数じゃない

 仕事上でお世話になっている方が亡くなり、今日がお通夜であった。85ぐらいだったけどとても元気だったことからこういうことになるとは想像もしていなくて、びっくりした。電話で報告を受けた時は一瞬信じられず、目上の方に「マジすか!」とつい大声で言ってしまい、反省した。
 そんなに深く、かつ長い付き合いではなかったけどとても魅力的な人であった。仕事上の付き合いではあったけど、年に一回東京まで呼んでくれてみんなでご飯を食べさせてくれた。正直面倒くさいなあ、とも思っていたけど心の中では楽しみだった。
 自分でも驚いているんだけど、割と大きなショックだったんだよね。冷静になって考えてみてもショックがなぜそこまで大きいのかがわからなくて困っているんだけど、人に対する気持ちってきっと会った回数とか、話した時間の長さで測るものではないのかもね。

レイヤ姫逝く

 キャリー・フィッシャーが亡くなってしまったね・・。おそらく本名を言ってもわかる人は少なく、レイヤ姫と言った方がわかりやすいよね。「フォースの覚醒」で久しぶりに姿を見たけど、あー時間の流れは残酷なものだなあ、と思ったのが正直なところである。女優としての評価ははっきり言ってそこまでのものじゃないけど、実は裏方としての方が有名で、そっちの方で結構稼いでいるんだよね。映画では良くも悪くもレイヤ姫の色が付きすぎて、他の作品には恵まれなかった。とはいえ、奴隷姿のレイヤ姫によって性の目覚めを迎えた男性は多いに違いない笑。私生活ではかなりの波乱の連続、そっちの話題も多かったけど映画の歴史の一ページに名前が残る人物であることは間違いない。
 今劇場にかかっているローグ・ワンの主人公の女性って、どことなくレイヤ姫に似ている気もしている。誰もが想像する完璧な美女ではないあの感じがSWの世界観にあっているのかも知れない。ヨーダが言ったように「死は生の営みの一つ。フォースへと変わるものを喜んで送り出せ」だな。

偏りニュース

 今年、すごく変だなと思ったことに「運転中にポケモンGOやって事故った」系のニュース。たしかに悪いことだし、それで人に怪我をさせて居るんだったら余計許せないんだけど、携帯見ながら事故を起こしたのって多分もっといると思うんだよね。ポケモンGoばかりが責められているけど、絶対にドスパラ系?のゲームをやって事故っている人って多分もっといると思うのである。報道されるかされないかだけの差、じゃないかと。TVを見ていると課金系ゲームのCMばかりだから、「あー、ここにはかなりの闇があるんだろうなあ」と思うんだよね。課金ゲーム会社から金をもらっていては、さすがに悪い報道はできない。自然なことではあると思うが、正しいかと言われるとおかしい気もする。
 ポケモンGO系のニュースって最初は好感をもって報道されていたけど、緩やかなに悪い方に流れていていったイメージなんだよね・・。NINTENDOが金を払っていたら違う展開になっていたのかな。今年を振り返るときにポケモンGOの存在って避けて通れないだろうけど、なんだか後味の悪い展開になってしまっている。とはいえ、課金のし過ぎで首が回らない人のニュースとか、それで借金を作って家庭崩壊を起こしたりするニュースよりはまだいいのかなあ・・。ってよくないか。携帯ゲームってろくなことないな。

2016ベスト映画

 今年観た映画の一覧を眺めながら、何が一番だったかを考えてみた。興行的に超ヒットという作品はなかったけどかなりの良作が多く、ハズれの少ない一年でもあった。その中でも特別な輝きを放ったのが「クリード」である。ご存知、ロッキーシリーズの最新作である。アポロの隠し子がロッキーにトレーナーを頼み戦うという内容である。ロッキーの最新作なんて、今意味があるのか?そもそも今の時代にロッキーのテーマが合うのか?という不安を大きく吹き飛ばし、まさに現代版のロッキーを見せてくれた。
 最初のロッキーは恵まれない自分の環境と、自分自身に打ち勝つための「ハングリー精神」というのが大きなポイントだったけど、クリードの主人公はエリートであり金持ちという設定である。そんな彼をボクシングに打ち込ませるのは「自分自身の証明」と「どうしょうもないボクシングへの情熱」だけなのである。僕はこの部分がすごくいいところだと思うんだよね。今の時代に合っているというか、現代的というか。僕らが生きる今の時代にボクシングで成り上がるとかはあまり現実味がなく、そのためハングリー精神を描くことはできない。また、どの分野においてもすでに最高のものはすでに生まれている。
 今の時代、誰かを何かに搔き立てるのは「どうしようもなくやりたい」という情熱が一番ピンとくるんだよね。クリードが家でロッキーの試合をyoutubeで見ながら思わず立ち上がり、シャドウを始めるシーンがあるんだけど、あれすごくよく分かるんだよね。今からでは誰よりも上手くはなることは出来ないし、サッカー経験もないし、体だって衰えが来ているし、しょせん地方の三部リーグだけど、それでもやりたいんだよね。どうしようもなくやりたくなるあの気持ち、よくわかる人はたくさんいるんじゃないかな。まさに今の時代の新しいロッキー。見ていない人はおすすめです。

笑顔

 子供の凄いと思う所の1つに、朝起きる時必ず笑顔ってことである。うちだけがそうなのか、皆そうなのか、本能的なものなのか、データがないからわからないけどかなりの確率で先生は起きると笑顔になる。先生の方が起きるのが早いからその瞬間を見ることはあまりないけど、こっちの方が早く起きるとその笑顔を見ることができる。まるでさっきまで寝ていたことを恥ずかしがるかのように、照れ隠しのように、笑う。朝から何が楽しいのか、と思うこともあるんだけど、こいつにとって真新しい一日が始まるのか、と、なんだか朝から明るい気分になれる。 
 もし、その日に待ち受けるものを想像した上で、笑顔になれる朝ばかりであれば、その人は幸せな人にに違いない。子供は案外大事な事を知っているのかも知れない。クリスマスの朝にどんな顔をするのか、楽しみだ。

ローグ・ワン

スター・ウォーズの新作「ローグ・ワン」が観たい!とは思っているのだが、時間的に難しそうなので、DVDになりそうだ。スター・ウォーズの新作でありながら、77年に公開された1作目の前日譚なんだよね。1作目のオープニングに繋がるわけだから、一つだけ決まっていることがあって、それは登場人物はみんな死ぬ、ということである。これはもう、ネタバレなんかではなく、もう常識みたいなものだから、見る前から終わり方を知っている映画を皆見に行っているのである。命をかけてデス・スターの設計図を盗み、それをR2D2に託したところで死ぬんだろうなあ、と思うと辛すぎてやっぱりDVDでいいか!と思えてくる。

でも、このやり方だとスピン・オフという形でほぼ半永久的に新作が作れてしまうなあ。スター・ウォーズには魅力的なキャラがいるから、それらの子供時代とかを描けば100年先までもスター・ウォーズが楽しめる。嬉しいやら悲しいやら。

いい加減に答えて

TARZAN系の雑誌を見かける度に思うことがる。あれが毎週なのか、毎月なのか、どの頻度で出ているのかわからないけど
「いい加減答えを決めてくれないか」
ということである。毎回体にいい特集、体を鍛える特集ばかりを何年もやっているわけで、いい加減「決定版」があってもいいはずだ。もちろん、常識は常に現在進行形だから昨日のものは明日には変わるのは当たり前。知識も手法も日々更新される。体の部位を細かく区切れば記事は永遠に作られるし、新しいものを追いかけていけば雑誌は永く作っていける。でも、ある程度の決定版というか、「間違いなくこれは正解である」というなにかはあるはずなんだよね・・。よく記事が被らないものだ・・・。それとも、実はかぶっていてこっちが気づかないだけなのかな。

ノロ騒ぎ

 先生がいきなり吐く。何となく風邪気味であり、痰が絡んだ咳を繰り返していたのだが、ここに来てのいきなりの嘔吐。保育園では胃腸炎とノロが流行っているという前情報もあり、家の中がパニックに。すぐさま吐いたものを徹底的に清掃、除菌も行った。吐いたラグはもったいないけど処分、奥さんが着ていたパーカーも捨てることに。子供が持ってきた菌から逃げるのはほぼ無理、という経験はあるんだがさすがにノロだけは回避しないといけない!年末にノロはもう、考えられる中での最低の展開である。本人はなんとなく元気なのだが、食欲が全くない。好きなものも食べないのだから、いよいよ心配に。
 恐々と一晩を過ごし、翌日病院に。幸いなことにノロではなく、風邪に寄るものだろうとの診断。本人も元気に振舞ってくれ、一安心。捨てたものはもったいなかったが、とりあえずノロでなくてよかった・・。こういう感染系のって本当に怖いんだよね。今回は大丈夫だったが、いつまで乗り越えらえれるものだろうか・・。

2016年の写真 TOP 100

毎年の恒例なんだけど、TIMEが発表する
「今年の影響力があった写真ベスト100」
のサイトがとんでもなく面白い。タイトルの通りの写真を並べているんだけど、市間一枚を見ながら、今年何があったのかを思い出したり、知っているはずのニュースの側面が見受けられる。
僕が特に印象深かったのは、退陣を発表するイギリスのキャメロン首相の家族を撮った8枚目。家族を連れて発表していたのね。それも知らかなかったし、子供の表情がなんとも言えないよね。AIRFORCE1がハバナに降り立つ16番もいい。クラシックカーと飛行機の対比、頂上と上空では違う時代を生きているかのようだ。
ちょっとショッキングなものもありますが、見たほうがいい100枚です。

TIME 2016 BEST 100