ウォーリーを探せ

 道路で包丁を振り回すことなんて、何でもないようなことに思える「新幹線の中で放火自殺」事件。まだ未確定な情報ばかり、動機もハッキリしていない中、やっと名前っぽいものが出たばかりだ。今後の捜査で詳しいことがわかっていくだろうが、71歳の男性がその様な暴挙に至った理由を理解できる自信がない。
 新幹線の安全性が話題に上がっているけど、あれだけのことが起きながら最小限の犠牲で済んでいるのだから、やはり大したものなんじゃないか?と思う。
 もしかしたらこれから新幹線だけでなく、電車に乗るときでさえ「液体の持ち込み禁止!」みたいな社会があたり前になるかも知れない。何だかなあと思うけど、普通と思われる大勢の中でおかしな一人を探すのはそう簡単なことじゃないよね・・・。ウォーリーを探せは好きだったけど、あの絵本を違った目線で見ると本当怖い。ボーダーのアイツがガソリンを持っていて、周りの人たちを狙っているとしたら・・・、必死で探しちゃうなあ。問題は現実での犯人は分かりやすくボーダーじゃないってことだよね・・。

狂気はそばにある

 普段の生活のなかで、ときどき信じられない風景を見ることがたまにあるよね。マジな話だけど、今日、道路の真ん中で包丁を振り回しているおばさんを見かけてしまった。二車線道路の真ん中を歩きながら、虚ろな目で包丁を振り回す40代ジャージ姿のおばさん、怖かったです..。
 @20の店からちょっと離れたところ、二車線道路の右側を走っていたら、逆の二車線道路の流れがちょっとおかしい。皆、何かを大きく避けながら走っている。よく見ると、その車線と車線の間に立っている人がいて、片手を振っているのである。最初はタクシーを止めているのかなあ、道路のど真ん中で?と思ったけど、近づくにつれそれはジャージを着ている女性であり、40代ぐらいであり、そして右手にもっているのは包丁であることが見てとれた。距離があったので僕は避ける必要はなかったが、その女性の視線の泳いでいる様子を見たらどうにも怖くなって、バックミラーを注視しながら運転を続けた。あのままの状態が長く続くはずがなく、ことの顛末が気になるが今のところニュースにはなっていないようだ。

 非日常な状態が怖いのは当たり前だけど、日常の中に時折現れるこういうほころびとでも言うのかな、あるはずのないものが普通にそこにある瞬間?って怖いよね。人や社会の狂ったような部分をのぞき見しちゃうような。映画やドラマ、ニュースとかで見ると誰かが誰かを殺したとか誘拐したとか埋めたとか、遠いどこかでの出来事に思えるけどそんな事はなく、そのほころびは常にそこにあるんだよね・・。道路の真ん中に、角を曲がったところに、それこそドンキ付近にね笑。

NB

 ここのところ、買ったスニーカーが足に合わず、立て続けに買い物に失敗している。NIKE FLYNIT CHUKKA と NIKE SFB TRAINERという二つのモデルんだけど、どっちも同じ原因で足に合わなかった。タンの付け根というのかな、縫い目が足に当たり、その部分が終始刺激されて痒くなり、最後は痛くなってくるのだ。二つとも大きめにサイズを選んだにも関わらず、である・・。
 最近のスニーカーは極限まで軽さを追及しており、僕が選んだこの2モデルもとになく軽いモデルである。その軽さを実現しているのは最新の技術で、縫い目の代わりに圧着テープを使ったり、そもそも縫い目が出来ないように一枚布だったりするんだよね。すごく軽いから足に全く負担がかからず、足に布が当たる感覚がないだけに、そのタンの部分の縫い目の当たりがすごくストレスになるんだよね、僕の場合。ということを考えていたら、最近NBが気になってきたのである。996かな、それとも1400かなあ。僕もいい歳だし、そろそろかなあ。

独り立ち?

IMG_7045 最近は好きなところをテクテクと歩けるようになり、こんな感じである。より早く移動できることに気づいたからか、ハイハイは全くしなくなり、ゆっくり歩くと早く歩くを使い分けている感じもある。
おばあちゃんがくれたリュックを背負って歩いているときはまるでミュータント・タートルズの黄色いやつみたいだが、どうも本人はそのリュックが気に入っている様子。毎回毎回目が離せないと書いているけど、今ではまさに一瞬で消えてしまうので、もはや恐怖である。もっと怖いのが、こっちが慌てている様子を見て楽しそうに笑うんだよね・・。本人は遊んでいるつもりなんだろうけど、こっちからすれば不注意で怪我でもされては大問題なだけに、複雑な気分になってしまう。こういうもんかなあ。
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ミヤザワリエ

 やっと「紙の月」を鑑賞。評判通りのいい感じ、ミヤザワリエがやはりすごかった。勤めている銀行の金を横領し、どんどん深みにはまって行く主婦を演じているんだけど、平凡な主婦でしかない前半、欲望に抗えずに金に溺れる中盤、そして何もかもが崩れていく中覚悟を決める終盤、同じ女性とは思えない変わりようである。女優って怖い。
 彼女の不正に気づき、罪を調べていく同僚の役をコバヤシサトミが演じているんだけど、こっちも最高に良い。退屈なほどに正しく在ろうとするその姿は、逆に奔放なオオシマユウコとの対比を作っていて、いわばミヤザワリエの良心の揺れを表現している。悪事は必ず暴かれ、その代償を払うことになると諭すコバヤシサトミ、楽しめる内が花と、炎に薪をくべるオオシマユウコ。上手く出来ている。
 面白いのは、欲望に落ちれば落ちるほど綺麗になっていくところ。が、そう簡単に話しが終わるはずもなく・・欲望の行き着く先に何があるのか。

一時代

昨日だっけ、「サビオラがアイマールとコンビで来日へ リーベル復帰で合意か」というニュースがヤフーに上がったけど、一瞬10年前のニュースが何かの間違いで表示されているのか!と思ったよ。サッカーファンでもなければ、それも10年前ぐらいのアルゼンチン代表が好きでなければ分からない固有名所の連発。きっと特殊な趣味の編集者がピックアップしてトップページに上げたに違いない。年代も同じぐらいだろうな。
アイマールもサビオラもアルゼンチン代表の10番をまとい、いずれはマラドーナの後継者の呼び名高い二人だった。アイマールはMFでサビオラはFWとポジションは違えど、二人とも小柄なテクニクシャンでスピードとアイディアあふれる、見ていて楽しい選手たちだったんだよね。二人ともそれなりのキャリアを送り、ヨーロッパでも愛される選手になったんだけど、代表の方ではさっぱりだったことも共通項として上げられる。予選ではいい仕事をしても本戦では怪我をしたり調子を落としたりしてベンチ生活が長く、代表の成績も悪かったんだよね。本当に来日が叶うなら、ぜひとも見てみたい。
それにしても、ある程度のキャリアを築いた選手が自分の古巣に戻ってプレイするのは素敵な文化なんじゃないかと思う。それこそ、その国のサッカーの歴史の熟成なのだろうか。今海外で活躍している日本のサッカー選手たちにもいつかそういう日がくるのかな。
これ、復帰試合の動画なんだけど、入ってすぐにさり気なくまた抜きをしている笑。さすがメッシのアイドル。

弱音

 今日ぐらいからやっと生きた心地がしてくる。2週間前の試合で首のむち打ち、翌週の胃腸炎+脱水、昨日の試合で腰から落ちるなど、厄年かと思うぐらいの巡り合わせなのだが、フットサルができない様な怪我ではないことを幸運に感じている僕がいる。いいのやら悪いのやらだけど、過去にはもっと悪い状態もいくらでもあったわけだからね、前向きに真面目に向かわないといけない。
 まさに今日、仲間が手術を受けたばかりである。周りの選手の中で高年齢になりつつある僕よりも年上の先輩が、今病院のベッドの上である。その覚悟というか、向上心というか、選手としての姿勢の真摯さを前にして、弱音は吐いていられないよね。手術は長期リハビリを伴うし、その先の回復し、プレイしている自分を信じている訳でしょ?手術を克服し現役でプレイしている仲間もいるが、本当に尊敬します。

 

ライフスタイル

 アップルウオッチのCMを観ながら、なんとなくいけ好かないなあと思うのは僕だけだろうか。理由は多分、商品ではなく、「その商品を通じてのライフスタイル」を売ろうとしているところ、なんだと思う。生活なのに生活臭がなく、どこまでもお洒落でドラマチックで、シンプルなあの感じ?なんかイラっとくるんだよね。僕だって長年生きてきたので、誰の人生にもああいい瞬間があって、その瞬間を切り取れば日常だってドラマであることはわかっているのだが、使い方はこっちに任せて商品だけアピールしくれよ~、と思うんだよね笑。
 似たようなことをやってきたCMで、90~00年代のコカ・コーラのCMがある。こっちは常にその時代その時代の最先端の流行を描いてきたんだけど、あまりにも突き抜け過ぎて理解が難しく憧れもしない、というもののが多かった。あまりにも「向こうの世界」すぎて、逆に現実味が全くなかったんだよね。ありそうで届きそうな日常と、多分あるんだろうけど絶対に届かない日常、どっちがタチが悪いかといったら前者だと思うのだ。それを押し付けてくるアップルウォッチ、やっぱり欲しくならないのである。曲はいいけどね。

表現の自由

 表現の自由ってなんだろね、って思う。話題になっているサカキバラの本のことである。元サカキバラって言った方がいいのかな。普通に考えるとサカキバラは法に裁かれ、それに乗っ取って更生し(きっと)、犯したことに対する責任は果たしたという事になる。実際には少年法に守られたので「懲役」ではないんだけど、国として定められた道は歩んできたわけだ。で、ここにきての出版である。問題は遺族に伺いを立てていなかったという、法やルールではなく感情としての側面が問題になっている。また、印税の問題もある。ネタにされる被害者遺族側は印税はもらえないし、くれると言ってももらいたくないだろう。匿名で書かれていることも論点の一つで、出版を通して社会に訴えたい何かがあれば当然実名で出すべき、という声も多い。これは当たり前だけど、社会的な日常を保つためにはやはり難しいだろう。
 
 誰も言わないし書かないし、すごく不謹慎だけど、きっとこの事件って「魅力的」だと思うんだよね。普通なら「なんで今さら本出すの?」となると思うんだけど、ここまで大きな話題になるってことは人々を引き付ける何かがあって、今尚その引力は生きているということだろう。皆それについて語りたいし、その事件を通して何かを見た、見えた気になったのだろう。そんな本、けしからん!と言っている人たちの心の中にも好奇心はあって、少なからず刺激はされているはずだ。なんか、一冊の本を前にその人の考え方が試されるなんて、変な話だ。
 
 

ニッポンサイコー

月曜日の朝に病院にかけこみ、胃腸炎の診断を受ける。メインは熱中症はなく、こっちだったのかあ。通りで辛いわけだ。熱は下がったものの、寝過ぎて腰が痛いし、動くと頭痛が襲ってくるから大人しくTVを見える事しか出来ない。そこで気づいたんだけど、最近「日本ってすばらしい国」系統の番組、一杯あるよね。日本万歳!系、とでもいうのかな。日本の技術を紹介したり、有名無名に問わず世界で活躍する人達を紹介したり。見ていてためになるし、面白かったりするんだけど、冷静になるとすごい自己満足でもあるなと思ったりする。これが海外に向けたものだったら納得なんだけど完全に国内向けだから、2020年に向けての壮大な愛国心育成キャンペーンだったりするのかな。
不思議なのは、この万歳系番組が流行るまでは、日本ダメダメ番組が多かったことである。隣国からはいじめられ、アメリカのいいなりで、憲法違反の軍隊を持ち、国民が認めていない国家を唄う、そんなダメダメな国家だったはずなんだけど、ここにきてのこの変わり様。良い面と悪い面、両方あるはずなのでバランスの問題なのかな。外国人に褒めらると嫌な気分はもちろんしないけど、100%真正面から受け入れられない僕がおかしいのだろうか笑。昔あった「ここが変だよ日本人」復活しないかな。