ライフスタイル

 アップルウオッチのCMを観ながら、なんとなくいけ好かないなあと思うのは僕だけだろうか。理由は多分、商品ではなく、「その商品を通じてのライフスタイル」を売ろうとしているところ、なんだと思う。生活なのに生活臭がなく、どこまでもお洒落でドラマチックで、シンプルなあの感じ?なんかイラっとくるんだよね。僕だって長年生きてきたので、誰の人生にもああいい瞬間があって、その瞬間を切り取れば日常だってドラマであることはわかっているのだが、使い方はこっちに任せて商品だけアピールしくれよ~、と思うんだよね笑。
 似たようなことをやってきたCMで、90~00年代のコカ・コーラのCMがある。こっちは常にその時代その時代の最先端の流行を描いてきたんだけど、あまりにも突き抜け過ぎて理解が難しく憧れもしない、というもののが多かった。あまりにも「向こうの世界」すぎて、逆に現実味が全くなかったんだよね。ありそうで届きそうな日常と、多分あるんだろうけど絶対に届かない日常、どっちがタチが悪いかといったら前者だと思うのだ。それを押し付けてくるアップルウォッチ、やっぱり欲しくならないのである。曲はいいけどね。

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