お国柄

今日は試合がない日で、助かるような、ちょっと寂しいような。オールドファンにとっては「決勝トーナメントからが本当のW杯」という人も多いはずで、残りの試合も楽しみだ。

ここまで見ても印象的だったのはお国柄がプレイに出る国はいいなあ、ということである。昨日のポーランドもそう。組み立ては下手なんだけど、前に向かれたら2人だけでも点が取れそうなあの感じ。モロッコの、サイドで持ったらとりあえず全速力でドリブル勝負を仕掛けるあの感じ。パナマの、後半の体力のことなんて計算もしないあの走りっぷり。これってプレイスタイルという問題ではなく、国としての色というか、その国の文化が培った戦い方だと思うんだよね。それが恰好いいというか、理にかなっている感じがしてなんというか、正しいと思うんだよね。戦術とか技術とか、もちろん大事だけど根底に流れているものを試合に出す、出ちゃうチーム。「らしさ」っていいよね・・。

安心

バラバラのチームがちょっとずつ寄り添って良くなっていくこのパターン、言ってみれば「がんばれベアーズ」パターンとでもいうのかな。これ、最高に盛り上がりそうだよね。強いチームが当たりまえに勝ち進むのもいいけど、こっちの方が圧倒的にドラマがあり、この状態で決勝まで進んで優勝してしまった日にはこれ以上のピークはなさそう。

嬉しいのは時々映されるマラドーナの姿。ちゃんとPUMAのTシャツを着ているところがいいよね。ギンギラのピアスとか指輪とか、いくらするのそれ?と思う両手首の腕時計も目立つけど、胸の「PUMA」のインパクトには勝てないわ。あれは素晴らしい広告媒体である。マラドーナが観戦するとメッシが得点できないというジンクスもこれで終わり、いよいよ次のフランス戦が楽しみだ。

アルゼンチン正念場

いよいよ今晩、アルゼンチンが正念場を迎える。深い時間のキックオフだから見れないけど、明日の朝のニュースが楽しみだ。他力本願の、限りなく低い可能性だけど今思えば南米予選の時だってそれぐらいのギリギリの通過だったから、まだまだ可能性がある方だとも言える。

うちの母、アルゼンチンが負けているから恥ずかしくて外を歩けない、と言っているんだよね笑。それをきいて思ったんだけど、向こうの人たちは本気でサッカーの勝敗に自国のアイデンティティのなんたるかを本当に託しているんだよね。うちの母のためにもなんとか勝ち進んで欲しい。笑い

いたがる

なんとも一日を通してずっと眠い一日であった・・。昨晩は、前半ぐらいで2点差がつくようだったら寝るか、と思っていたけど結局最後まで見てしまった。試合としても面白く、最後まで集中してみれた。見終わってから気づいたけど、ファール等による試合の中断が少なく、あっという間だったイメージである。対セネガル戦は割りとクリーンな試合だったのかも知れない。

普段からあんまり見ないから気になってしまったんだけど、ファールを受けたさいに必要以上に痛がる選手が多いこと。少しでもゲームを有利に進めるための事なんだけろうけど、そこまでする必要あるか?と感じる時もある。もっとすごいのは、滅茶苦茶に苦しんでいる顔なのにファール取ってくれないと分かるや否や何事もなく走り出す所。見ているこっちまでが恥ずかしくなってしまう場面である。笑

肉弾戦は好きだし見ていて面白いんだけどね、あまりにも露骨なファールアピールは格好悪い。

VAR

 サッカーのネタTシャツである。ネタ元は、1966年のワールドカップイングランド大会、イングランドvsドイツの試合のワンシーン。イングランドの選手が撃ったシュートはバーに当たり、そのまま垂直に下に落ちた。これがラインを超えたのか超えていないか、という論争が今も続いているのである。

延長に突入し、前半11分。イングランドFWハーストのシュートはバーをたたいて真下に落ちた。ゴールラインを割ったかどうか微妙だったが、ディーンスト主審は線審に確認し、ゴールを認めた。西ドイツの猛抗議にも判定は覆らず、終了直前にハーストが決勝初となるハットトリックを決め、イングランドが4-2で初優勝した。 当時20歳だった西ドイツのベッケンバウアーは、「ボールの落下地点がはっきり見えた。あれはゴールではなかった」と後に振り返った。今でも「疑惑のゴール」論争が続いている。

この大会を観た年代の人たちは今でもこの話をするらしい。サッカー母国での大会であり、会場がウェンブリーで、さらに決勝戦での延長での出来事だからインパクトは大きいのはわかるけど、66年の出来事でいまだに揉めるのかよ!と半ば呆れるけど、これもサッカーの魅力の一つである。笑い話だろうけど、イギリス人とドイツ人が喧嘩すると、最後には「あれは絶対ゴールだからな!」「絶対ゴールじゃねえぞ!」と言って別れるらしい。笑

今大会からVARとゴールテクノロジーの導入で、微妙な判定に一定の判断が付けられることになったけど、なんとなく詰まらない気がする人も多いはず。あれはファールだよ!あれはゴールだよ!といつまで経っても揉めるのもフットボール文化のうちのはず・・。味気ない、が正しい表現かな。そのうち審判もなしでやる時代がくるのかも。

手のひら返し

代表に対する手のひら返しがすごい。「なんか言っていること違ってなかった?」突っ込むのが野暮なぐらいで、もはや気持ちいいぐらいである。確かに10回やれば1回勝てる、の1回が来たぐらいの条件が揃っての結果なんだけど、確かにすごい事だよね。

一番面白かったのは、岡田監督(元)の解説。常に西野監督の肩を持つ感じで、最後にはちょっと涙ぐんでいるぐらいの気持ちの入れよう。なにやら西野監督とは先輩後輩の関係で、さらに過去にかなり世話になっているとかで、もう他人事ではなかったのだろう。批判される苦しみもわかっているだろうしね。

話題はすでに次のセネガル戦に移っている。セネガルVSポーランドちょっとだけ見たけど、セネガル上手い・・。しかもあの足の長さ、伸び。もしかしたらおこっちの方が勝つのが難しい気もする。

名もなき小国

予選時点で面白そうな試合は少ないなあ、なんて思いながらW杯の試合を見ていたんだけど、反省である。スターのいないチームの戦いっぷりこそ見ていて本当に面白い。特に大国VS小国の対戦は最高にいいよね。試合前のセレモニーで国歌を歌っている時点で選手たちの目の色がちがうし、ホイッスルが鳴ってからも明らかに気合の入り方が違う。知っている選手が一人もいないと見どころが少ないなあ、なんて思いがちだけど、全員の一体感や勝負にかけるなにかが露になっていて、そいつがどこのリーグのなんてチームでプレイしているかなんてどうでも良くなるんだよね。海外の人たちから見れば日本代表もそういう風に映るといいな、そういう評価をされるチームであればいいな、と。今日の勝利だって驚きをもって迎えられることになるだろうけど、ああいう戦い方なならそりゃ勝っても不思議ではないか、と思われるようなチームであって欲しい。

キャンプ

キャンプに出掛けた。天気がいまいちの予報だったが、勢いで強行。幸い大きく雨に降られることはなく、楽しめたかな。先生もあれこれと走り回り非日常を味わってくれたようで、夜にはこんな感じであった。普段と違う環境に寝付けなかったのは僕の方で、翌日は本当に辛かった・・。キャンプって普段と違くて楽しいのは良いんだけどね・・。夜寝れないこの感じが本当に辛い。予想していたから対策はしたんだけどね・・。

開幕

 いよいよ本日、W杯が開幕。今日の今日まで全くそんな空気じゃなかったけど、いざ開会式や主催国の開幕戦が始まるとガラっと変わるもので、ちょっと盛り上がりを感じた。プーチンのスピーチも良かったよね。待たされている選手たちや観客は大変そうだけど、ああいう場にいたらきっといい思い出になるだろうなあ。羨ましい。時間帯的には第三試合が厳しいけどね・・、出来るだけ見たいと思う。

万引き家族

 話題になっているし、実際に面白そうだからすごく観たいと思っているんだけど、心に来すぎてしまうんじゃないか、とちょっとビビっている。
 少し前に「ライオン」という映画を観た。迷子になり、オーストラリアで里子にもらわれたインドの子供がグーグルアースで実家を探しだすという実話である。この子は貧乏な家庭だから、5歳ぐらいなんだけど働かないといけなくて、都会で仕事を探すという兄について田舎の村から都会に出ていく。そこが運命の分かれ目になってしまう。巨大な駅で兄とはぐれてしまい、4-5歳だから自分の村の名前も言えなくて、誰にも助けてもらえずに
ストリートチルドレン→あわや人身売買→道で拾われて施設→オーストラリア
という道を辿ることになる。兄とはぐれた時点でもう家には戻れないんだよね・・。この時点ですでに心に来る僕・・。唯一の頼りであった兄とはぐれてしまった4歳の子供の内心を想像し、責任を感じながらいつまでも弟を探しているであろう兄の心のうちを想像し、出ていった二人の案ずる母親・・。もうこの時点で(全然冒頭なんだけど)心のシャッターを下ろしたね。笑
 万引き家族にもきっと同じような心に悪そうなシーンがたくさんありそうで怖いんだよね。「ライオン」は自分の部屋で観たからいいけど、劇場で心のシャッターを下ろすのは難しそうだしなあ・・。同じ監督の「誰もしらない」は親になる前の映画で良かったわ。