万引き家族

 話題になっているし、実際に面白そうだからすごく観たいと思っているんだけど、心に来すぎてしまうんじゃないか、とちょっとビビっている。
 少し前に「ライオン」という映画を観た。迷子になり、オーストラリアで里子にもらわれたインドの子供がグーグルアースで実家を探しだすという実話である。この子は貧乏な家庭だから、5歳ぐらいなんだけど働かないといけなくて、都会で仕事を探すという兄について田舎の村から都会に出ていく。そこが運命の分かれ目になってしまう。巨大な駅で兄とはぐれてしまい、4-5歳だから自分の村の名前も言えなくて、誰にも助けてもらえずに
ストリートチルドレン→あわや人身売買→道で拾われて施設→オーストラリア
という道を辿ることになる。兄とはぐれた時点でもう家には戻れないんだよね・・。この時点ですでに心に来る僕・・。唯一の頼りであった兄とはぐれてしまった4歳の子供の内心を想像し、責任を感じながらいつまでも弟を探しているであろう兄の心のうちを想像し、出ていった二人の案ずる母親・・。もうこの時点で(全然冒頭なんだけど)心のシャッターを下ろしたね。笑
 万引き家族にもきっと同じような心に悪そうなシーンがたくさんありそうで怖いんだよね。「ライオン」は自分の部屋で観たからいいけど、劇場で心のシャッターを下ろすのは難しそうだしなあ・・。同じ監督の「誰もしらない」は親になる前の映画で良かったわ。