summer song

 ラジオでYUIの「SUMMER SONG」が流れていて、昔の曲だけどやっぱり好きなんだなと再確認。歌詞に
「真っ赤なブルーだ」
いうラインがあって、これが好きなんだよね。この、言葉としては矛盾していて、文法的にもおかしいのかも知れないけど意味はすごく伝わってくるこの感じ、完璧なパンチラインだよね。いいおっさんが高校生が聞くような曲を聴いているのも気持ち悪い話だし、当時の気持ちなんて思い出せもしないんだけど、それでも心の奥のどこかにピンポイントで刺さるんだよね。笑

たまあにだけど、ふと聴いた曲の歌詞が引っかかって、それきっかけでそのアーティストを掘ることがある。それが新しい発見に繋がったり、新しいお気に入りが見つかることもあったんだけど最近では新しいアーティストの発見もないんだけどね・・。これも年を取った証拠かな。

HEY!みんな元気かい?

ちょっと前にも書いたけどやべっちFCの前にやっている完全燃SHOWという番組が面白い。アーティストをよんで本人に曲を解説させるんだけど、今回はKINKI KIDSが出ていた。その中で「HEY!みんな元気かい?」という曲について二人が語っていて、それがすごく面白かった。

この曲が発表された時は、僕は「なんて暗い曲なんだ・・」と不思議に思ったのを覚えている。今でも覚えているのは当時の世の中の受け止め方と僕の受け止め方が真逆だったからである。曲調は明るく、歌っているのはアイドルだし、タイトルにHEYにびっくりマークがついているしで、そりゃす受け止めるのが普通だろうけど、その歌詞を読んでいたら孤独の極地にいるんじゃないか?というぐらいに暗い言葉なのである。ただ、曲調とは真反対なのでなんて、なんだか不思議な感じがして好きだったんだよね。テレビでその話題が出て、久しぶりに聴いてみたけどやっぱりいい曲である。二人はある曲(僕が知らない曲)をこの曲の対比として作ったと語っていて、その理由は「HEY!みんあ元気かい?は暗い曲に感じた」と言っていて、「やっぱりか!」と一人で興奮してしまった笑。

何年も聴いていないのにすらすらと歌詞を思い出せたりするあの感覚ってなんだろね。当時の雰囲気というか、感情みたいなものを瞬時に味わえるあの感じ?不思議である・・。

Sk8er Boi


 浜野で走るときに、テンションをあげるためにいつも音楽を聴きながら走っている。毎回同じ音を聞くと飽きるのでランダム機能を使っているのだが、今日はアヴリル・ラヴィーンの「Sk8er Boi 」がかかった。今までちゃんと聞いたことがなかったし、彼女のポップ路線の底抜けに明るい軽い感じの曲かなあ、というイメージでいたんだけど、歌詞を聴いていたらついついウルっと来てしまった。元々は

彼はパンクで、彼女はバレエをやっていて
これ以上何を言えばいい?

というパンチラインが好きで、この二行でたくさんのことを説明していて天才的な歌詞だと思ってはいたけど、ちゃんと聴いたことがなかったんだよね。走っていると気持ちのいい脳内麻薬が出ているからかなあ、なんかストーリーが頭の中で映像化されて、ついついウルっと来ちゃったんだよね。スクールカーストの階級の差の中でのかなわぬ恋、テレビの中で見る昔好きだった人、そして彼の価値を見出してた歌っている本人。面白いのはどれも女性目線なんだよね、ウルっと来ちゃっている俺も。
 ちゃんと聴くと歌詞が本当に上手い。最初はheとsheで過去を歌い、途中からiとyouで現在を歌っていて、彼女が彼を勝ち取ったことを歌っている。年をとると涙もろくなるというけど、本当かもしれない。

天災

朝、通勤時にランダムで音楽をかけていたら、ブルーハーツの「旅人」がかかった。
「プルトニウムの風に~」
という歌詞を口ずさみながら、あ、この歌詞きっと今では自主規制だろうなあ、という想いが過ぎるのとともに、ブルーハーツには「台風」という曲もあることを思い出した。

台風がくる ものすごいやつ
台風がくる 記録破りだ
~
古い大木も倒され 根こそぎ飛ばされてしまう

というこの歌詞も今ではギリギリアウトかなあ。色んな比喩もあるかもしれないが、台風が来る前のソワソワ感というか、わくわく感というか、嫌ではあるんだけど何となくテンションが上がるような、そんな微妙は気分を歌っているんだけど、傷つく人がいるかもしれないという理由でアウトだろうなあ。つまらない世の中になったもんだ、なんて朝から黄昏てしまった。でも、朝のニュースを見ていたら、そうとも言えないよね・・・。

知らない町の知らない風景でも、あの水の高さはおかしいとすぐに分かる。が、それ以上の想像は進まない。何がどうなっているか、簡単に理解出来ないんだよね。水の下は想像も出来ないし、それが泥となるともっと難しい。どんどん増えていった行方不明者、死者の数。地獄があるかなんて知る由もないけど、ああいう風景なのか?

let’s get on board

 明日のいいとものゲストがあのオザケンである。悲しい事にオザケンと言ってもわかる世代は限られているんだろうけど、テレビ出演は16年ぶりだから、大きなニュースではあるはず。
 おそらく、僕の少し上の世代がフリッパーズ・ギターやオザケン直撃世代である。僕がオザケンを認識したのは「ある光」という曲を発表した時。この曲はアルバムに収録されず、アルバム未収録曲だけを集めた「刹那」にも収録されることもなかったから、今では当時のシングルでしか聴けない、なんていうか、勿体ない曲である。でありながらも、確実に色んな人に愛されている曲でもあって、案外「好き」という人が多いんじゃないか。
 この曲の何が好きかって、それは歌詞で、曲の途中で語りの形で

「強烈な音楽がかかり 生命の意味を知るような時
誘惑は香水のように 摩天楼の雪を融かす力の様に強く
僕の心は震え  熱情がはねっかえる
神様はいると思った 僕のアーバン・ブルースへの貢献」

 最初に聴いた時は歌詞の意味は分からないし、なんだか分からないけど心を持って行かれるような、そんな気分になって、なんとか意味をくみ取ろうと繰り返し繰り返し聴いたものである。
「連れてって 街に棲む音 メロディー」
という歌詞そのままで、聴いている内に本当に連れて行かれちゃうんだよね、何かを笑。しかもこの曲、8分もあってその中でこのフレーズを何度も繰り返すものだから、不思議な空気感が漂うんだよね・・。タモリとオザケンの関係も知っている人は知っているけど、ちょっと不思議なものだし、明日は録画だな。

歌詞

今最も面白いテレビ番組と言えば、夜中にやっている
「みんなエスパーだよ」
以外にはない。おそらく見てるの僕1人だろうから、そんなの知らない、聞いたことがの人が多いと思う。漫画が原作で、内容は説明する程のものでもないけど笑、エンディングの曲がちょっといいんだよね。石崎ひゅーいというアーティストの「夜間飛行」という曲なんだけど、その歌詞に
「便所の落書きに電話したり
電柱の菊に泣きじゃくったり
錆びたピストル
冷蔵庫の中にチンパンジー」
というのがある。初めて聴いたと時に「???何を言っているんだ?」と思い、耳を澄ましてちゃんと聴き直したんだけど、聴いた所でもやっぱり分からない。「夜間飛行は」テグジュペリ(星の王子様の作者)の小説だということは知っていて、「錆びたピストルは」啄木の詩に出てくるラインであることは調べて分かったけど、意味は分からなくともなぜか気になる歌詞である。なんか、惹かれるんだよね。
サザンの曲に「太陽は罪な奴」というのがあって、その歌詞にこんなラインがある
「高気圧はビーナスたちの交差点」
分かるような、わからないような、でも何となく惹かれるこの感じ?なんか不思議で良いよね。最近の音楽は良くわからないけど、直接的で説明的な台詞が多いイメージがある。だから、時々耳にするこういった特徴ある歌詞に惹かれるのかな。

メッセージ

タケシとキムタクが出演しているトヨタの新しいcm 。今回はひょっこりひょうたん島をフューチャーしている。ひょっこりひょうたん島と言うより、ひょっこりひょうたん島の歌の歌詞を押しているよね。
悲しいこともあるだろさ
苦しいこともあるだろさ
だけど僕らはくじけない
泣くのは嫌だ、笑っちゃおう
進め!!
という歌詞なんだけど、かなりストレートなメッセージである。感動的なCMになりすぎないように、あえてこっちも人形になると言うギャグを入れているんだろうけど、手を振りあうシーンはやはり感動的である。人形なのに。普段TVで流れのは30秒ver.で、これが1分ver.。こっちの方がぜんぜんいいね。

 震災以降、ムダに感動を押し売りしてくるCMがすごく増えたなかで、このCMはすごくスマートにはっきりとしたメッセージを表現している。ちょっとした温かさが伝わるほどに鮮やかだ。ちょうど「すすめー!」のところでREBORNの文字を画面に出るんだよね。「進めとREBORN」を重ねるなんて、格好良すぎる。

必ず最後に愛は勝つ

 歌番組の過去映像紹介で一瞬KANが「最後に愛は勝つ」を歌っている映像が映った。たしかすごく流行ったし、曲も売れに売れまくった。が、アレ以外でKANを見た人は少ないだろう。あの後にも優れたオリジナルのアルバムを何枚か出していることは知っているけど、特に聞いたわけではない。浸透度からしてセールス的にもイマイチだろうし、世の中におけるKANの評価は「愛は勝つの人でしょ?」と、大体同じものだったりするんじゃないのかな。
 最近トヨタのCMでもさりげなく触れられてるし、気になって歌詞を調べて見たんだけど、あの曲のあとに何を歌ってもそりゃあインパクトないよね、と思えるような歌詞であった。何しろ、
必ず最後に愛は勝つ
という、歴史上最強に近いフレーズを連呼しちゃってるのである。いきなりジョーカーを出しちゃった、そんな感じなんだよね。昨日書いたように、今出来ることを出来るうちに全力でやらねば!なんて思っていたけどKANのようになることもあるのか・・と思うと、なんだか決心が鈍る気もしない。が、自分に出来ることを最大限にやった結果だったんだから、きっとKANも本望に思っていることだろう。って大きなお世話か。
 新年を始めるに当たって
「愛は絶対勝つ」
のような、確固たる信念が自分にも欲しいものだ。

真っ赤なブルーだ

昨日、練習後にTVをかけていたらYUIが歌っていて、その歌の中で
「真っ赤なブルーだ」
という歌詞があって、面白い、いい表現だなと思った。おそらく(僕の解釈として)夏や青春時代や、それらが持つ情熱と切なさを歌った歌だから、矛盾した表現でありながらもとても納得できる言葉の並べ方である。変わった表現だけど、あっているというか分かるというか、うんうんという感じである。
 思い出したのは、学生時代のこと。作文を書かされる授業があって、その時の同級生で紅葉の赤を
「眠い赤」
と表現した女の子がいて、こいつは天才なんじゃないかと思ったのを覚えている。「眠い」を形容詞として使っているのもすごいけど、その中に秋が持つけだるさや寂しさや、冬を待つ憂鬱さも含まれている。一種の才能でもあるんだろうけど、彼女にはそういう風に見えて感じているのだろうなあ、と思った。なんとなく、羨ましいなあ、と嫉妬に近い気持ちを抱いたものだ。絵の上手いひともそう。技術的なことはもちろん、そういう風に見えているんだと思うんだよね。いいか悪いかは別として、自分にない何かというのは羨ましく見えるものです。

そんなラララ

昨日、TVを観ながらふとミスチルのラララという曲を思い出した。あまりにも有名なアーティストだから、性格的についつい敬遠してしまうんだけど、この曲は好きで良く聴いていたのを思い出した。歌詞を載せることは出来ないのでアレだけど、「そんなラララ」の部分に入るものってなんだろう、と今になって考えてしまう。
 日常の中から言葉にならない「何か」は確実にあるし、良く分からない漠然とした「何か」を求め続けるのが人間である。この前も「何かが足りない」って書いたけど、その「何か」に名前を付けることは出来ない。あるのは(あった)のは分かっているんだけどね。笑。たしかに存在するが、名前はなく表現は出来ない。感じはするが、見たことはない。そういう事って案外多かったりするよね。そんなラララ。