インフェルノ

 最近またダン・ブラウンを読み始めているんだけど、相変わらず気持ちを持っていかれる。今回の「インフェルノ」もすごく面白い。今までは書いてきたテーマが
「キリスト教の秘密」
「宗教対科学」
「フリーメーソン」
という、とんでもない大ネタだっただけに今回の話は小さく感じられたけど、スピード感と展開のうまさでグイグイ引っ張られる。
 いつも思うんだけど、ダン・ブラウンの文章って頭の中で映像化しやすい。ダン・ブラウンの文章がそうなのか、翻訳をしている人の文章がそうさせるのか、どっちかだろうけど、頭の中で想像しやすいんだよね。出てくる場所が実際の場所だし、物語の推進力となる絵画や歴史的遺物も全て実在する。今回はラングドンが着る服や靴の描写まであって、ついついどんなものなのか調べてしまった笑い。まあ、これには今までに映画化された作品が手を貸しているのは間違いない。ラングドンはトム・ハンクスだからね。そう考えると、このシリーズは映画と本の存在が上手く相乗効果を発揮していて、互いを保管し合っているといえる。上手く出来た話だ。

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