大人になる

結局映画館で見れなかった「テッド2」をやっと鑑賞。1程ではないものの、すごく楽しく笑える1本であった。今回はテッドは人間かどうか、というテーマだったので哲学的な内容になるのかと思ったがそんなことはなく、コメディに徹していた感じである。実は「1」はちょっとした深いメッセージを内包していたのでそれもいいかなと思ったけど、今作は普通に楽しめるバランスになっていて、これはこれで正解かな。

この映画でもそうだけど、最近では「大人」の描き方が変わっている気がする。幼稚化しているというか、僕が子供の頃に持っていた大人像というのはもうないんだよね。いい歳になっても自分探しをして自己実現に悩んだり、恋愛で悩んだり、善悪や自分の行動に迷ったりする。いつからそうなったのだろう。

子供の頃に読んだ「星の王子さま」や「トム・ソーヤ」、「ハック・ベリー・フィン」では常に「子供心を失う怖さ」と「大人の怖さ」が描かれていた。大人の描かれ方には、子供の時間の延長上にあるものとは思えないような残酷さと冷たさがあったんだけど、最近の作品にはその大人像はない。誰もが大人になれない時代なのかな、今。そういう僕もこの年になっても「あのユニフォーム」とか「あのスニーカーは」とか、「あの映画は・・」とか言っているぐらいだもんね・・。

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