何かが終わる時

 バルセロナのメッシが
「チーム内に入らない選手がいる、放出してほしい」
と言うことを上に訴えたと言うニュースを見て非常に悲しい気分になった。どこまでが真実なのか知る由もないが、こういうニュースが出ること自体、バルセロナのある種の終焉を示唆しているんじゃないかと思う。
 バルセロナのサッカースタイルが流行し、そのスタイルがサッカーにおける一つの正解であり、なおかつカッコいい!最強だ!という価値観ってあるよね。創造的であり尚且つ美しい、しかもそれで勝つんだから素晴らしい!とみんな思ったけど、あれが流行した大きな原因の1つに
「やっている本人たちが楽しそうだ」
というのが間違いなくあったように思う。ネイマールが加入した時も、スアレスが加入した時も一瞬で仲良くなり、しかも集団の中で自分自身を表現しながらも、相手を圧倒して勝つ、しかも楽しみながら。それがバルサの1つの魅力であり、みんなが恋い焦がれた所の1つだと思うんだよね。PSGに4点を取られて負けた今、「バルサ最強時代の終焉」とあちこちで言われている。強いチームがああいう感じで負けるとだいたいそう言われるものだから、そんなことはないと思うけど、山の頂にいたころのチームではないことだけは確かだそうだ。
 ピークに居続けることは難しい。一度登ったら、あるのは下りだけ。長い歴史の中で幾度となく繰り返されてきたことだからもはや自然の摂理だと思うけど、それが好き嫌いとか、人間関係でチームの内側からやってくると思うと、とんでもなくやるせない気持ちになる。

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