英雄譚

この前「ダンケルク」を鑑賞した。こういう、オラが国の国民は皆、国のために戦った、的な映画っていいよね。このダンケルクの場合は一般人自分の船に兵士を乗せて逃した実話だから、それを思うとイギリス人じゃないこっちも胸が熱くなってくるんだよね。

見終わって思ったのは、なんで第二次の時の日本軍の英雄譚はないのだろうか、ということ。硫黄島とか、沖縄の戦いでの日本軍を称える映画ってあるのはあるんだけど、どれもハリウッド作品である。日本人が描いた、戦争の英雄譚はないのか。僕が知らないだけでもしかしたらあるのかも知れないけどね。

まあ、単純に言うと作りにくいのだろう。そういう映画を作ることは戦争を肯定することになる!日本の軍事化につながる!という事を突っ込む人たちがいるのだろう。一種のタブーなのかも知れない。が、これを観たイギリス人の高揚感や誇りを感じる、その気持ちを想像するととても羨ましくなる・・。。

このダンケルクも戦争の映画でありながら、実は戦いの場面はほとんどなく、ひたすら逃げ惑う映画である。敵の顔もほぼ映らない。そしてハッキリと生き延びることが大事であることをうたっている。こういうやりかななりありだと思うけど、やっぱり難しいかな。

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