戦い

 誰だっけな、すごく熱心なプロレスファンの人がいて、その人がすごく楽しみにしている興行を見に行く時に、あまりにも楽しみにしていたものだから開演の3-4時間まえに着いてしまった。仕方がないから、会場の周りをウロウロしていたら、当時のメインイベントを戦う二人が仲良くキャッチボールしているのを見てしまった、って話あったよね。客前では血で血を争う戦いをしている二人は実はバスの席が隣だったり、食堂で一緒に飯を食べているのを見られたりと、笑える話として語られるものが多い。まあ、これはプロレスならではの話で、戦いの中にはある程度のホニャララがあってだからこそスポーツなんだけど、相撲は違うんだよね。外人が力士を見て、あれは不健康じゃないのか?というごもっともなツッコミに、相撲はスポーツではない、だから「相撲に勝つために」という価値観の中のみにあり、そこに「健康」であるかどうは問題ではない、という説明をするらしいんだよね。変な話、相手を殺すつもりで、こっちは命を落とすつもりで毎日戦っていて、そこが相撲が特別である点だと思うんだよね。
 まあ、同郷で集まって親ぼくを深めるのはわかるし、普通にありそうだなことだけど、そういう「特別な世界の特別な人たち」が集まっているんだから、そうなることは分かる気がする。というか、自然な気すらする。上のプロレスラーたちのようにキャッチボールをするような関係ではいてほしくない、と思うんだよね。社会的常識の外にはいろ!とは思わないけど、!喧嘩になったら「じゃあ相撲で決着つけるか」でいてほしい。

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