ロナウジーニョ引退

そういえば僕が倒れるか倒れないかの頃、ロナウジーニョが引退を表明していた。晩年はあちこちを渡り歩いたり、インドでの変なフットサル興行に駆り出されたりと、バルサ所属の頃のピークを再度見せることはなく徐々に消えていってしまった印象である。ミランに行ってからもいいプレイはたくさんあったけど、上った頂きがあまりにも高かっただけに、というかロナウジーニョ基準で考えるともう普通のプレイでは許されないんだよね。

ロナウジーニョが子供の頃にボールを蹴っているあの映像をみんな見た事あると思うけど、あれの何が印象的だったかって、子供時代にすでにすごいプレイヤーであったことよりも、子供の頃の笑顔と大人になってからの笑顔が全く同じだってことだよね。笑顔でプレイする、サッカーを楽しむ、という決まり文句があるけど、あれこそロナウジーニョにピッタリの言葉である。この時代に遊んでいるかのようにプレイできる選手がいるなんて、それを見れたなんて僕らは幸福だったのかもしれないね。比較対象のない選手でもあったし、孤高の存在でもあったけどその笑顔が存在感に親しみを持たせていた。

遊び好きで練習をしない、という評判も良くきいたけど、練習しなくてもああいうトラップが出来るんだったら練習に意味を見出せるわけがないよな、と今になって思う。あれだけ上手かったら誰も練習しないよ、きっと笑。

 

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