軍艦島

今回の旅行の僕の一つの目的は軍艦島に上陸することであった。軍艦島へ上陸するのにはツアーに参加する必要があり、旅行の日程に合わせて予約を取ることができた。が、予約できても安心はできず、当日の天気で上陸できるかどうかが決まる。海が荒れていれば上陸は出来ない。風が強くては上陸は出来ない。波が激しくては上陸は出来ない。上陸ツアーとは言っても、上陸が出来るのは3回に1回という未確認情報もあって、行く前から不安であった。割と天気に恵まれた日程だったけど、なにせモンサンミッシェルまで行って目当ての博物館が休館だった僕である。確実にもっていないのである・・。

軍艦島に引かれたのはその歴史的背景だけど、飛行機と船を乗り継いででも見たいと思ったのは、いつかはなくなるものだからである。おそらく人類が作ってきた歴史的、文化的に価値のある建物は保護され、半永久的に後世の人たちにバトンタッチされるんだけど、この軍艦島は保護する手立てがなく、また台風が通過するルートにあるものだから、近い将来確実になくなるんだよね。現時点でもすでに廃墟だけど、そのうちただのコンクリートの山になってしまうんだよね。その前に一目でいいから見たい、ということなんだよね。でまあ、船で軍艦島を一周してもらって、いざ上陸することに。船員さんが勢いよく桟橋に飛び移りロープをかけようとするが、なかなかかけられない。波に煽られ、かなり上下する船・・、「誠に残念ではありますが・・」・・と流れるアナウンス。途端に船内を「あーあ」という声が満たす。やっぱり、と思う僕。とは言え、船内からでも軍艦島が特異たる何かを見れたある程度の満足感があったかな。リベンジしたいが、ちょっと遠いなあ・・・。

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