CGで再現できないことはない

 遅ればせながら「猿の惑星ラインジング」を鑑賞。前作同様の完成度で非常に楽しめた。前作でもそうだったけど、今回もCGがやはりすごい。猿の動きや姿、アクションまでものが完璧で、もはや「リアル」という言葉では表せないほどの完成度である。主人公のシーザーは進化したチンパンジーで、やがてカリスマ的な存在になっていくんだけど、その表情や立ち姿に漂う「威厳」までもを表現しているんだよね。もともと存在しないものに「威厳」を持たせることが出来るなんて、もうCGでは出来ないことはないんじゃないか?と思ってしまう。無から有を生み出し、さらにそれに性格を持たせているんだから、もはや神の領域である。俳優なしで映画を作れる日は近いうちに来るんだろうなあとは思っていたけど、実はもう来ているんじゃないか?