ファッション

congo-fashion-man06-480x275今日の世界イチバンで紹介されていたのが、世界一エレガントな男たち「サプール」のことである。給料の40%ををファッションにかける彼らは、世界一洋服にお金をかける集団らしい。面白いのはこれは先進国のことではなく、コンゴでの話なんだよね。ニューヨークやパリやミラノでの話ではなく、平均給与が3万円ぐらいのコンゴでのことである。
 毎週日曜日、彼らは舗装もされていない貧民街みたいなところを、ブランドもののスーツを着て練り歩く。派手でいいわけでもなく上品さをも求めていて、ファッションのセンスを競い合っているらしい。先進国から見れば、彼らは精一杯の見栄をはってただ歩いている、ということになるんだけど、ここにファッションの存在意義がある気がした。
 ファッションの必要性を説明することは難しい。興味のない人からすれば、高い金を出して洋服を買うことは無駄なことであり、それも理解できる。一方、好きなものを着ることには幸福感があり、自己実現の道でもある。
 で、このサプールの人たちのファッションに対する考え方を見ていたら、武道というか、道というか、それに近い気がしてきた。この人たちが大事にしているのは着飾ることだけではなく、着飾った分だけ自分自身も美しくあることが大事ってことで、それは行動やしぐさ、行動にも求められる。ファッションを通じての教育も実践しているんだよね。いい服はいい習慣を作り、いい習慣はいい行いを作り、それがいい人間を作る、という思想には説得力があった。あと、「服が破れるからケンカはしない」というパンチラインも説得力ありすぎ。動画は落ちているので、興味ある人はぜひ見て欲しい。