幻の夏

うだるような暑さっていうのかな、こういう天気を。少し前にもはやもう夏は存在しないことを書いたと思うけど、良く考えたら昔からなかったような気がしている。僕らが抱いている夏のイメージはおそらくサザンオールスターズの曲とコカ・コーラのCMと「スタンド・バイ・ミー」のあの世界観で、限りなく作られたイメージなんじゃないかと思うんだよね。

世代や趣向によっては色々あるんだろうけど、思い出の中で振り返る夏には炎天下の下で感じる喉の渇きと汗の匂いはないんだよね。肌に感じる湿気と、生ぬるい風。これ、誰も表現してないし書いてないよね・・。ああ、「サマー・ウォーズ」とか「サンドロット僕らがいた夏」、「打ち上げ花火~」的な世界はどこにあるんだ?