子供が寝てくれない時

相手の連れ子の二歳児を虐待したとして、33歳の男が逮捕されたニュース。子供が寝なかった、というのが理由だそうで、頭や顔を殴るなどして大けがをさせたらしい。コメント欄に「死刑にしろ」とか「人間じゃない」のお決まりのフレーズが並んだが、僕は読みながら不謹慎にも、そして正直に「その気持ち、良く分かる・・」と思ってしまった。僕が感じた子育てにおける大きなストレス、障害の中に「なかなか寝てくれない」というのがあったんだよね。寝かしている内に空が明るくなってくる時なんて、もうこの世の終わりみたいな気分、絶望感を感じたのを覚えている。経験を少し重ねた今でこそある程度冷静に対処できると思うけど、新米だった当時の僕が感じたイライラ感は今でもリアルに思い出すことが出来る笑。

もちろん、毎回書いているように、手を出す奴と出さない奴の間には深い川が流れていて、子供に手を出す方にいる奴らは裁判なしで死刑でいい。いいんだけど、ああいうコメントを書く奴らは「自分は大丈夫」と思ってそうで、そのことの方が怖い気がする。

自己責任

何がジャーナリズムなのかってところまで話題が及んでいる、ヤスダさんの件。自己責任という言葉があちこちで踊っていて、なんだか少し怖い。
体制のお世話になって助けてもらうなんて、ジャーナリストにとって恐らくあり得る中での一番カッコ悪いことだろう。体制側を見張るはずが、助けられちゃっているんだもんね。恥ずかしい思いをしているに違いない。自分自身で仰っていたように、全部自分自身のミスであり、自分自身の責任である。たしかにそうだし、色んな人に迷惑をかけているからその人自身に責任を問う気持ちはわかるが、誰もかれもがそう考えるのは危険な気がする。たとえ政府やえらい立場の人たちがそう思い、そう発言したとしても「いやいや、国民を助けるのは当たり前じゃないか?」と思う人もいてもいいと思うんだよね。名もなき国民こそのがそう思うべきじゃないか、と。その人に利用価値がなかったとしても、たとえ税金の無駄遣いになったとしても「自分の国民を助けようとしない国家でいい!」自分もその一員でありたい、と思えるのだろうか。政府の偉い人がそういうのならわかるけど、一国民がそう思うはちょっと違うのでは、と思ったんだよね・・。今回の場合はこのヤスダさんがちょっとアレな人だっただけにちょっと捻られているけど、難しいな、これ。