スタン・リー

そういえばスタン・リーが亡くなったんだよね。スタン・リーといえば今をときめくマーベルの生みの親、スパイダーマン、アイアンマン、ハルク、X-MENを作った人である。本人が書いているわけではなくて、アーティストに書かせてたんだよね。自分は構想を練ったりセリフを考えたりするスタイルで、スタン・リーのおかげで名を成したアーティストも多い。最近の話題と言えば、自分が作ったキャラの映画には必ずカメオ出演をする、というところだったから明るいおじさん、というイメージが一般的じゃないかな。でも、この人が恐ろしいのは、自分が伝えたテーマにそれこをコスチュームを着させてマスクをかぶせて、人にバレないようにそのテーマを描くというところだったんだよね。X-MENでは差別を描いて、キャプテン・アメリカでは理想と現実のアメリカの姿を描いて、そしてスパイダーマンでは「大いなる力には大いなる責任が伴う」のでは?という疑問を投げかけた。はたから見れば派手で楽しい映画シリーズに見えるけど、実は裏には今の社会を描いたテーマがあったんだよね。登場人物には派手な格好をさせていたけど、教えていたのは「責任感」とか「道徳」とか、割と真面目なことだったんだよね。一人の人があの世界を作り出していたんだよね、すごいな。