クラウド・アトラス

cloud_atlas_ver2_xxlg CLOUD ATLAS
監督:ラナ・ウォシャウスキー 、トム・ティクヴァ 、アンディ・ウォシャウスキー
出演: トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス 、ペ・ドゥナ

1800年代から文明が崩壊した近未来まで、6人の主人公の魂の生まれ変わりを描く、人には説明しにくい映画である笑。時代がバラバラの6人の物語が平行して描かれるんだけど、バラバラなのにいつの間にかつながりを感じてしまうから不思議である。一人の登場人物は時代を経て性別や人種までもを変えていくんだけど、その時代の行動が次の時代のその登場人物に影響しているように思えたんだけど、どうなんだろう。
 面白いところは、6つのストーリーをバラバラにして描くことで、カタルシスや意味合いが生まれてくるところである。たしかのどれもそれだけで一本の映画になりそうなぐらいに魅力的だけど、これは映画ならの魅力で、映画の力を存分に発揮した作品と言える。編集の力ね。全く関係のないバラバラのストーリーなんだけど、同時に描いて互いに絡ませることで不思議なつながりや一体感が生まれる。犬を殺した奴は来世も酷いもんだろうな、とか思っちゃうんだよね。
こういう、繰り替えしの映画って案外あるんだよね。「恋はデジャヴ」や「悪いことしましょ」も、繰り替えすことで魂みたいなものが磨かれ、主人公は人間として正しく変わっていくんだよね。僕はすごく好きなんだけど、人を選ぶ映画でもある。

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