音楽あれこれ

 今日TVでsuperflyの「愛を込めて花束を」を歌っているフランス人がいて、聞き入ってしまった。この曲はイソが結婚式で使ったため、反射的にウルウルしてくる困った曲である。バッチリ記憶に張り付いているというか、脳のシワに刻まれているというか、もうパブロフの犬状態である。音楽が持つ不思議な力の一つだよね。
ウタダヒカルのお母さんの自殺で持ちきりである。セレブリティの悲劇、精神的な疾患、不仲、似た境遇の母娘。ワイドショーが飛びつくネタ満載なんだけど、自殺という事実を前にさすがに突っ込めない感がある。ウタダヒカルがいくら特別な存在であっても悲劇であることに変わりはなく、なんとも痛ましい事件である。死に方に良し悪しがあるなかどうか分からないけど、望まれるような亡くなり方ではないことだけはハッキリしているよね。
 伝えられている限りでは家族関係も難しい状態にあったことをきいて、ウタダヒカルがあんなに早熟であることに合点がいった。きっと誰よりも早く大人にならざるを得なかったのだろうなあ、と感じた。あの早熟天才っぷりそこから来ていたのか!って感じである。ここでも何度か書いたように、僕はウタダの数曲の歌詞が好きなんだけど、好きな理由は常に「影」が感じられるからなんだよね。あまりにも早く売れてしまったこと、特化して偏ってしまって平均を知らないこと、孤高の存在であるが故の孤独。想像だから正解かは分からないけど、そう感じたんだよね。暗いとまでは行かないけど、だからといって幸福ではない、そんな空気。
 早熟の天才の末路といえばいい先例が浮かばないけど、なんとか克服して今後も活躍してほしい。

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