カンパ

わりと面白かったのにうち切りになった「ヴェロニカ・マーズ」という、アメリカのドラマシリーズがある。面白いのに打ち切りってのも変だけど、アメリカのドラマの業界では、少しでも数字を落とすとすぐに打ち切りにするのが普通。ドラマを見ていると、すごく強引なエンディングを迎えるものがたまにあるけど、それらははその類である。
 で、この「ヴェロニカ~」の劇場版が今年公開される。4,5年前のドラマだから、今になって映画化というも珍しいけど、この映画は作られかたが面白い。実は、この映画の制作を考えていたプロデューサーが
「ヴェロニカの映画を作りたいので、カンパを募る」
と口座を書いた所、初日で2億円集まったのだ。そのまま募集を続けて、一ヶ月で5億円を集めて制作にこぎ着けたそうだ。カンパをした人たちへの特典としては、VIP席での鑑賞や、エキストラとしての出演などがあるらしい。
 これ、凄く面白くて新しいよね。客が見たいものに金を出すわけだから、どんな企画よりもリスクが少ないとも言える。確実に求めれているものを制作するわけだから、ばくち性は少ない。確実な興業が出来るのだ。とはいえ、金をもらってしまったら借りを作ったのと同じで、ファンの声を制作に影響しかねないのでは?と思ったりする。やっぱりいいファンは金出して口出さず、だな。

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