マラドーナ

 マラドーナの喧嘩の話だけど、誰にでも噛みつくマラドーナでありながら、実はかなり面倒見がいい親分肌で、人徳がある一面がある。ヴェロンがワールドカップ敗退の戦犯にされた時も、わざわざテレビにでて「ヴェロンは紳士であり、男としても選手として最高の人間である。彼に非は何一つない」と本気の弁護をしているんだよね。自分が代表の監督になってた時もヴェロンを使っていたし。後半はベンチを温めることも多くなってから不仲が噂されたけど、その時も公式に否定している。まあ、監督をしていた時のワールドカップの様子を見れば、選手がいかになついていたかがわかる。実際には常に弱者の立場で、敗者や弱い立場の人の側に立つような思想の持主らしい。反体制的な行動もそこから来るかもしれない。

 僕らがニュースから受けるマラドーナの印象は「ちょっとアレな奴」というフィルターがかかっていて、どうも湾曲されている気がする。でもまあ、湾曲はされているが、決して普通の人ではないことも事実か。ただ、ひとたらしというか、人に愛されるというか、魅力的な人であることは間違いないんだろうなあ。昨日の映像を見ている限りでは、走るどころか歩くことも大変そうだけど、とりあえず元気でいてほしいものである。

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