ツインピークスとマツイ

 25年前に「伝説の~」といえば聞こえはいいんだけど、すごく昔に話題になったドラマがあって、そのドラマの完全続編が今放送されるんだよね。もちろん、「ツインピークス」のことである。
 ツインピークスはアメリカの田舎町を舞台にした連続ドラマ。ある朝、湖のほとりで学園のアイドル「ローラ・パーマー」の遺体が発見される。ローラは誰からも愛される存在だったんだけど、話が進むにつれ彼女の裏の部分が暴かれていく。ドラッグをやっていたり、売春をしていたりと、誰もが想像もしなかった裏の顔が暴かれていくんだけど、それは彼女だけでなく、平凡でつまらない田舎町かと思われていた所が実は黒い悪意が渦巻く場所だったこともわかっていく。
 ここまで書くと普通のミステリーに聞こえるけど、監督がデヴィッド・リンチなので、どんどん筋の通らない狂った世界になっていくんだよね。夢の世界なのか、登場人物の脳内世界なのか、とにかく現実世界とのルールが違うどこか?とストーリーが同時進行で進み、途中から何がどうなっているのかが分からなくなってくるのである。誰がローラを殺したか、を考えるのではなく、そのちょっとした混乱感や複雑すぎる人間観を楽しむのが正しい見方なんだよね・・。
 ツインピークスのあの感じを思い出しながら、何かに似ているなあと思ったら例のカズヨマツイさんの一連の動画に似ている気がしてきた。何がどうなっているのかが分からないあの感じと、裏に終始流れている不気味さ。これはもうシンクロしすぎでしょ。登場人物の一人に思えてきて怖い。これはもう、壮大なツインピークスのプロモーションだった!という落としどころが一番じゃないか?

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