選手と監督

 今回の監督更迭で一番悲しいのは、その関係性である。プロの世界でも、そして代表の場でも「監督のために」と選手たちが一丸になって戦う理想論が僕の中にあって、今回のこの真逆になってしまったことが悲しい。まあ、どちらかだけが悪いってことはないだろうから、両サイドにそれなりの功罪があるんだろうけど、責任を取るのが監督になることは仕方ない。仕方ないけど、やる前からすでにロシアでサクッと三連敗して帰ってくる言い訳が出来すぎていて、なんだかなあって感じである。
 こういう事を考えていたら、この動画のことを思いだした。モウリーニョがインテルを去る時の動画なんだけど、モウリーニョとの別れが悲しく、バスを降りて泣いているマテラッツィの所に、帰る所だったモウリーニョがわざわざ車を停めて歩み寄るんだよね。二人は抱き合い、一言二言を交わして別れるんだけど、二人とも泣いちゃっているんだよね。それでもモウリーニョは分かれを告げ車に乗るんだけど、これを観た時は「これが監督と選手の関係か・・」、「これが男と男の別れか・・」と最高にカッコいいな、と思ったのである。向こうはこんなにカッコいいのに、こっちは別れ際に訴訟かよー、となおさら悲しくなってしまった。

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