やさしさ

 この前の第二形態紛失事件で先生が泣くのを見て、ちょっと安心したところもある。先生がいつの間に自分以外の誰か(何か)の気持ちを想像できるようになっていたことに、である。僕はこの部分がとても大切だと思っていて、この「人の気持ちを想像できるかどうか」が人間としてのなんたるかを分けると思っているんだよね。簡単にいうと「想像力」とか、「優しさ」と表現できるのかも知れない。何度か書いたけど優しさはもって生まれるものではなく、後から獲得していくもの。自分が痛い目にあったときはもちろん、誰かが転んだのを見たときに、「かわいそうだな、痛そうだな」と思うことで、人は優しさを覚えていく。先生もここまで来たか、と。まあ、この先本人の中でどんな変化があり、今回の経験が何に繋がるか分からないけど時々こういう、成長を確認できる場面があるといいな、と思ったりする。

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