ノブレス・オブリージュ

 向こうには「ノブレス・オブリージュ」という言葉がって、「高貴さは(義務を)強制する」という意味である。財産、権力、社会的地位を持っているものは責任がある、ということで要は金持ちは世の中のために働け・動けよ、ということなんだよね。貧乏人を助けたり、戦争になったら我先に出向いたり、とか時代によって色々と違う。たしかイギリスの王子(ダイアナの子供)は自分からアフガニスタン行っているし、去年なくなったマケインは自分が戦争で捕虜になって障害を負ったのに、ちゃんと息子を戦争に行かせているんだよね。一家の名誉を守るというか、自分の高潔さや品格を示すのにそういう自己犠牲が必要なんだよね。
 ゾゾの社長がお金をバラまいた例の事件で、色んな世代から色んな意見が出てちょっと面白かった。「下品」とか「面白い」とか、人によってかなりの温度差があったけど、一番面白かったのは「世代によって価値観が決まるわけではない」というところ。若い人の間で案外批判もあったようで、やはり個人差があるな、と。Twitterをやっている若い人たちは飛びついて、良く理解できない年配の人は嫌な顔をする、という反応にあるのかなと思ったらそうでもなかった。僕はこれも一種のノブレス・オブリージュかなあ、と思ったけど、気品があるようには思えないしなあ、と思ってしまった。お金で遊ぶのはどうも・・、と割と古風な考え方をしている自分に気づいた。

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