パクりパクられ

 横目でしか見ていないけど、ちょっと面白そうな海外TVドラマに「ハウス・オブ・カード」というのがある。主演がケビン・スペイシーで、製作総指揮がデヴィッド・フィンチャーというオールスター布陣なんだけど、このドラマの特徴的な演出の中で
「ケビン・スペイシーが心のうちをカメラに向かってしゃべる」
というのがある。普通に物語が進む中で、いきなりケビン・スペイシーがカメラに向かって
「コイツは今こう言っているけど、心の中ではきっと~」
としゃべるんだよね。物語の展開を止めることなく、そして世界観を壊すことなく自然にスマートに入るものだから、ちょっとカッコいいんだよね。視聴者に向かってしゃべるなんて、ドラマの世界観を壊して観ている人を一瞬現実に戻す危険性があるんだけど、それが全くないのがさすがである。で、こういう演出って、だいたいパクられるんだよね。タランティーノの時間をバラバラにするとか。この演出もパクられるんだろうな、と思っていたんだけど早速今日のやっていたサワジリエリカのドラマで採用されていた笑。さすがに早いというか、抜け目ないというか。ただ、残念なことにそのスマートさがなかった・・。