クリーンであることは必要か

 最近のJリーグのマイナス話題
・鹿島と浦和の選手の口喧嘩
・選手がボールボーイを小突く
を読みながら、「実にイカン!子供が安心してスタジアムに行けないじゃないか!」と思うのとともに、「そこまでクリーンにしたらつまらなく無いか?」と同時に思ってしまう自分がいる。だって、こういう話題があった方がなんとなく楽しくないか?と思う野次馬根性、なんだけどね。
 どのスポーツも技術の進歩によって変化を受けるなか、サッカーだけはゲームの中での技術の導入に割りと後ろむきだよね。やろうと思えば選手全員の声だって拾えるだろうし、ボール配給システムを自動にすることだってできる。テニスのように線を割ったかどうかをPCで確認したり、アメフトみたいにビデオ判定チャレンジがあっても面白いけど、それはしない。あくまでも不完全である人間審判が試合を裁き、審判のミス込みでのゲームであることを認めている。曖昧な部分があるから選手たちもより有利にゲームを進めようとアピールをし、演技をし、審判をどう扱うかという点にも力を入れる。その「遊び」の部分がフットボールの魅力の一つであって、見ている人もそこを楽しんでいる。30年前の判定をいまだに話題にあげる競技ってそうはないよね。
Jリーグではクリーン化をはかって、子供や女性でも安心してスタジアムに行けるようにと運営をしている。日本のフットボール文化を考えるとそれは素晴らしいことだし、その中で暴力の匂いがするのは絶対に良くないことだが、フットボールの性質上、なくすことは無理じゃないかと思うんだよね・・。