ボイジャー

 すごーく前にも書いたけど、僕は埋まれた77年はスター・ウォーズが公開されたとともに、ボイジャーが宇宙に向かって飛び立った年でもある。今年はボイジャーが旅を始めて40周年になるので、NASAでは「ボイジャーにメッセージを送ろう!」というキャンペーンを行っている。誰もいないボイジャーに送ってどうするんだ?と不思議に思うけどそれはいいとして、ボイジャーのゴールデンレコードの中身が見れるウェブサイトを発表しているんだよね。それが面白い。
http://goldenrecord.org/
ボイジャーのゴールデンレコードというのは、ボイジャーに乗せられた金の円盤(金メッキだけど)。将来、地球外知的生命体や未来の人類が見つけて解読してくれること目的としている。世界の人々や風景などの画像や、さまざまな言語の音声・自然音・クラシック音楽などを収録している。ゴールデンレコードを回収した宇宙人もしくは人間が「地球という星には知的生命体がいる」ってことがわかるようになっているのである。この話を初めてきいた時「片道のラブレター。海にビンに入れた手紙を投げるのと同じ。なんて素敵な話だ!」と思ったけど、収録されている音楽に「こんなの地球人も知らねーよ」と思うようなものがたくさんあって、誰がどうやって選んだんだ?と不思議に思ったのを覚えている。カール・セーガンを筆頭に当時の偉い人たちが選んだみたいだけどね。

 でもまあ、面白いのはボイジャーは全く実用性が期待できない所に大きな想いと金をかけている所だよね。意味があるかどうか分からないまま、である。人類がなくなっても、それこそ地球が無くなっても、ボイジャーは人類が存在した証拠を抱えながら永遠に移動を続けるのである。そして今、この瞬間にも地球を離れ続けているんだよね。宇宙開発に金が流れていたころは楽しかったんだろうなあ・・。