インディアナ

  フジが土曜日の夜に続けて「インディ・ジョーンズ」シリーズをかけている。4週連続の企画で、今週の土曜日が最後の「クリスタル・スカル」になる。なんでこのタイミング?と思うんだけど、おそらく新作の5の作成が決定したからか?それともハリソン・フォードつながりでブレードランナーの新作が上映されているからか?で、先週は「最後の聖戦」だった。ナチスと聖杯を奪い合うストーリーで、もう何度も見ているけど、やっぱり面白いよなあ、と毎回毎回思う。僕の最も好きなシーンは、インディが戦車の上でナチスの兵士と格闘をしているんだけど、そのまま戦車ごと崖に落ちるシーン。みんなインディが死んだ・・と慟哭しながら崖下を覗くんだけど、実はぎりぎりで飛び出し助かっていたインディも、「みんな何を見ているのかな?」と自身も崖下を覗くシーンである。毎回毎回本当に笑う。あと、いろんな映画でもそうだけど、地図が出てきてそこに赤い線を引くことで移動している様を表現するあの映像もいいよね。これから知らない所に移動して、みたこともない風景が広がっているのかも!と子供心にワクワクしたものである。
 で、この「最後の聖戦」で少年時代のインディとして、今は亡きリバー・フェニックスが出演している。なんていえばいいのか、力強くもさわやかな若々しさと、もうこの世の存在ではないという事実がその姿に特別な輝きを持たせている。もう切なくなるぐらいに最高にカッコいいんだよね・・・。見ながら、あの時のリバー・フェニックスの髪型に憧れたことを思い出した。あれだけ顔が良ければなんでも似合うと思うんだけど、あの長い髪を帽子の中に収める仕草も良くて、真似したかったものである。特別な年代の特別な時期にしか持ちえない輝きなのかな、ああいうのって。それがフィルムに残っているのだから、幸福なのやら残酷なのやら、である。