壁の向こう側

 ここでも何回か書いている、日曜日にやっている「ザ・ノンフィクション」。14:00という、一日のもっとも見過ごされそうな時間にフジTVでやっているドキュメンタリー番組なんだけど、地下アイドルから歳をとったオカマまで取り扱う内容はさまざま。毎回ビデオをセットするような、気合を入れてまで見るべきものではなく、TVを付けたら偶然やっていた!が最もな幸せな視聴方法だと思う。
 で、昨日渋滞にハマっていたら「ザ・ノンフィクション」の時間になった。お、やった!今日はどんな内容かな。ダメになったホスト?親から見放された風俗嬢?と期待していたら、なんと「北九州連続監禁殺人事件」の主犯夫婦の息子のインタビューだったんだよね・・。たまあになんだけど、テーマで滅茶苦茶に攻める時があるんだよね。今この時代にそこ行くか?みたいな。障害の話だったり、引きこもりの話だったりね。ただ今回は、誰もが気になるけど人権や個人情報という壁の向こう側にあって覗き見ることの出来ないタブー「犯罪者の家族」だったんだよね。あちこちで動画で上がっているから是非見てほしい。日本の犯罪史に残る殺人者を両親に持つ男がどういう声をしているのか、そして何を語るのか。
 こういう時って、その人が「何を見た」ってところがすごく気になる訳で、要は
「自分の親が人を殺してそれをバラシてミキサーにかけて捨てたのを見てた?」って聞きたいんだけど、直接そういう風にいうわけにはいかない。インタビュアーも外堀を埋めながら聞くんだけど、不思議なもので途中で「やっぱり聞きたくない。知りたくないかな・・」とこっちも思ったりする。なぜならこの人は加害者の家族ではあるんだけど、本人は加害者ではないんだよね・・。この「こいつは悪くないんだよね。悪くはないんだけど・・、このモヤモヤ感んはなに?」って気分になってしまう自分がいた。気になる人は動画を検索してみて。ちょっとショッキングだけど。

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