宇宙旅行 

 ゾゾの宇宙旅行の話題がずっと続いていて、とんでもない宣伝効果を産んでいる。まだ未確定な部分も多いし、「誰が行くのか」という一番の注目ポイントもずっと引っ張れるから、五年後の打ち上げの日までこのままのテンションで行くんじゃないか?という気すらする。これから5年、宇宙の話題が上がるたびにゾゾの名前が踊るだろし、これがこの効果を狙っての作戦だとするなら、すごい人である。
 ただ、月旅行って言い方がちょっと怪しいよね。月の近くまで行ってグルっと回ってきて、という感じだから、言って見れば首都高から東京タワーを見て、「東京タワー見てきた」とほぼ同じなんだよね。月に降り立つわけでもなければ、月の軌道にも入らないから厳密に月に行ったと言えるかどうかはちょっと微妙なんだよね。まあ、この場合は「一番最初に行く」ことに意味があるのであり、かなりの覚悟ではあるよね。でもまあ、5年も時間があるんだから、色んなことが考えられる。計画がぽしゃったり、インドか中国が先に行ったり。そうなると一番ではなくなるから、計画に意味自体が変わってくる。やっぱりどうなるか楽しみだなあ、向こうの思うつぼだ。

死ぬのが怖い

 先生が突然、「死にたくない~」と泣き出したそうだ。死について考えだしていることが前にも書いた。親類の葬儀に参加したり、飼っているメダカやミドリガメの死を経験する中で、ついに「自分自身もいつか死ぬ」という真理に気づいたそうだ。それで恐怖にやられ、号泣に繋がったようだ。四歳児が生意気に何よを悩んでいるんだ、と思うんだけど本人にとっては大きな問題なんだよね。
 実はちょっと前に二人で駐車場を歩いている時にも、
「人はどうやって死ぬの?」
ときかれたんだよね。
「歳をとったり、病気になったり、車に引かれたりとか。だから駐車場では手を繋げないといけないんだよ」
「みんな死ぬの?」
「そうだよ。生きているものはみんな死ぬんだよ」
「ふーん、いつ死ぬの?」
「決まってないよ。ちゃんとご飯を食べて早く寝れば健康で長生きできるかもよ」
みたいな会話を交わしたんだよね。
 こういう、「こっちだって正解は知らないよ」系の質問っていつか来るんだろうなあ、と思っていたんだけどついに来たかあ、という感じである。今週の彼は初めて観た「アイアンマン」に夢中でさらに、ご飯を食べてちゃんと寝れば大丈夫と思っているみたいで落ち着いてるようだが、油断は出来ない。

美しさは細部に宿る

 今TVで美容整形を受けた人たちの術前・術後を比較しているんだけど、ちょっとした差が大きな違いを産むなあ、と思わされる内容である。「普通」と「美しい」って全く違うものに思えるけど、その差はほんの2,3ミリなんだよね。クレオパトラの鼻が数ミリ低かったら歴史が変わっていた、なんていうけど本当の事かもしれない。
 面白いのは普通と美しいの差は2,3ミリなんだけど、「美しくない」と「美しい」の差は多分4,5ミリなんだよね。あんまり違いがないというか、気づかないぐらいの差なんだけど、その差はとんでもなく大きい。美しさはミリ単位のせめぎ合いなんだなあ。

クルーズコントロール

 車にクルーズコントロールという機能があって、せっかくだから使ってみた。クルーズコントロールは、設定した速度をずっと保ってくれる機能である。アクセルを踏まなくてもずっと同じ速度で走ってくれるから、「疲れない」というのが一番の利点だそうだ。渋滞があると使えないから、使える場面が限られてくると思うんだけどね。というわけで使ってみた。当たり前だけどちゃんとずっと同じスピードを保ってくれる。1キロの誤差もなく、ずっと同じスピードである。そういう意味では人の足よりは正確なのかもしれない。でも、足を乗っけていないのに車が走っているこの感覚?ハッキリいって怖い。足の置き所がないし笑。
 自動運転のハードルって技術的なものはもちろん、哲学的な側面とか、法律的な問題ってたくさんあると思うんだけど、一番の問題は人の心かも知れない。それは「俺の運転より自動運転の方が安全」という所まで心を持っていけるかどうか、信じられるかどうか、だと思った。何もしていないのに車が130ぐらいで走っていて、それに自分が乗っている、でも何もしていない・・。これに慣れるのは相当大変な気がする。