味オンチの僕でもラーメンならここ、というのがある。他のものでもそうだけど同じものをずっと好む習性はここでも働き、食べる時はここで食べることにしている。が、一つ問題があって、店主が嫌いなんだよね。その店主はいつもいるわけでもなく、いなくても味に変化があるような立派な店でもないから、いないことを願いながら行くのである・・。その店主の何が嫌いかって、客の前でバイトを叱ったりするんだよね。多分、厳しくすることがいい事という美学があって、それを客の前で見せようとしているのだろう。
良くテレビとかで料理人の修行シーンが写ることがあって、その度に師匠から怒られる場面が入る。この時に、すごい大きな声でどなったりする師匠がいるんだよね。厳しい事はいい事という価値観はどこにでもあるようで、これでもか！というキツい言葉が飛び交う。料理人の修行はやっぱり大変だな、と思うのともに、ああいう言葉を使うやつの料理は食べたくないな、と思うのである・・。僕が行くラーメン屋の場合は、格好付けていることが背中から透けて見えるだけだからまだいいけど、料理って素材と技術だけでなく、その人の何か、人柄みたいなものも関係してくる気がするんだよね・・・。