一年

 BSで「ローど・オブ・ザ・リング」シリーズを連続で流していた。年の瀬に約9時間をかけて「ロード・オブ・ザ・リング」マラソンなんて、粋な企画である。
 あと数時間で2015年が始まる。新しい一年が始まるとはいえ、明日は今日の次の日であり、昨日の一日と変わらない日である。区切りがあった方がいいし、元旦というのは特別な感じがあるけど、まあ言っちゃ連続しているに過ぎな一日である。ちょっと派手めな包装紙でラッピングされてはいるが、中身はいつもと同じだよね。とはいえ、この連続性こそが大事なんじゃないか?と最近思ったりするのだ。
 今年一のニュースといえば、やはりこんな僕でも人の親になってしまったことだよね。あまりにも多くのことが連続して起きるものだから最初は気づかなかったんだけど、ある日ふと、いつの間にかもう降りることの出来ない電車に乗っていたことに気づいた。もちろん予想はしていたし心の準備もしていたつもりだったけど、想像と現実とではあまりにも濃さがちがくて、ちょっとした緊張を感じた。もう、想像も出来ないぐらいの、考えたこともない先の時間でも僕は「親」なんだよね。ある日突然、そうなったのである・・。突然降りてきたその使命。だが、連続して続く日々の濃さの中に確かな「意味」を見出すことができ、受け入れることが出来た。昨日書いたことと同じだけど、逃げ出さずにやり続けることに、その連続性にやはり特別な意味があるんじゃないかと思う。あと数時間でやってくる一年と同じように、そしてその先の一年とその先の一年も、やっぱりやり続けるしかないということ。そしてどうせなら、正しい形で、精一杯できるやり方で何事もやっていこう、ということである。
 一年の最後に色んな人たちの顔が浮かびます。劇的な変化になんとかやっていけているのも、その人たちの助けのおかげである。本当にありがとうございます。世界って、皆が回していたんだね笑。そんな皆さんにとって、来年は実り多い最高の一年になることを祈ります。月並みだけどね。