大人の呼び捨て

 見城徹と村上龍と坂本龍一が対談しているネット番組があって、これが大変面白い。言っていれば今の日本の音楽と文学と出版の形を作ってきた人たちだから、もう天井人というか、一般人とは違う存在なのである。話の内容は今の日本の社会をどう見ているのかという意味のあるものと、若いころのやんちゃな話のほぼ意味のない話とあるんだけど、どれも面白い。天才同士っぽくぶっ飛んでいるかと思えば、「人のプライバシーの話しはしない方がいい」的な地に足がついたものもあって、「経験は面白いもの」であることが良く分かった。
 いつも思うけど、あれぐらいの年の人たちが喋っている時のため口な感じはいいよね。みんな65歳前後なんだけど、互いを呼び捨てにしているところがすごくカッコよくて、村上龍のことを「龍
」って読んだり、坂本龍一のことを「坂本」って呼んだり。当たり前といえば当たり前なんだけど、普段はみない側面なだけに新鮮に見える。