野球界のブラジル

 ブラジル人がサッカー代表の試合を見るときの気分って、日本人が野球代表のそれを見るときと同じなのかね。どこが来てもとりあえずは勝てる、というこのちょっとした余裕?とでもいうのかな。日本野球代表はアメリカとかキューバとか、ドミニカとかが相手の時にやっとちょっとした緊張感が生まれるけど、向こうもそうなのかな。
 それにしても野球の代表戦は面白い。今日のキューバとの試合でも、6回に
レフト青木→セカンド菊池
の中継プレイがあったんだけど、これが目にも止まらない速度で、そのまま切り取って野球の教材に使ってほしいぐらいであった。結局はランナーを刺せなかったけど、難しいプレイを簡単にサラっとやってくれる守備のうまい選手はやっぱりカッコいい。
 今回のサムライジャパンはすごく「野球チーム」っぽくていいよね。今まではどうしても監督の色々が強すぎて〇〇ジャパン的な色合いがあったけど、今回のチームは一体感があるというか、実に「チームっぽくて」面白い。

記録更新


三浦カズがまたゴールを決め、Jリーグの最年長得点記録を更新した。文章ではこぼれ玉を押し込んだ、みたいな表現をされていたからごっつあんコールかな?と思ったけど動画を見たらそう簡単なシュートでもないところがさすがである。シーズン始まってすぐの得点だから、今シーズンは結構とるのかな。
 Jリーグの開幕戦に出場した選手が今なお現役で走っているなんて、あんまりいい事ではない、若い奴らは何をやっているんだ!日本のプロサッカーのレベルが問われる、と思う人もいるだろうけど、分からないでもない。わからないでもないけど、「客が観たいと思う選手」という判断基準の中で考えれば、カズが最もプロな選手だ。

 ニュースでは珍しくスパイクネタが報道されていた。カズが履いているスパイクは市販されているものと変わらないもので、そもそもカズモデルというのはない、という内容であった。こだわりがないのがこだわり、と言われていたけどカズってキャンプでも一足しか持っていかないらしいんだよね。ずっとPUMAだけ履いてきただけに、それだけ信頼している、という話だった。ずっと履いているから、どれぐらい使ったら壊れるかわかる、と言っていたんだよね。そこまで管理しているのか!さすがプロと思ったのを覚えている。白髪だらけでプレイ、純粋にカッコいい。

危機感

 少し前に韓国人の人としゃべる機会があった。僕より全然年上の年配の女性なんだけど、この先に日本と中国や韓国、北朝鮮を含めいつか戦争が起きるんじゃないか、と具体的な不安を持っておられた。ライフラインの契約にあたって、最近は電気の自由化に伴い皆契約をより安い所、安い所へと変えてしまうけど、それは危ないんじゃないか?という判断基準を持っているんだよね。なので、ただ料金に低さだけに注視するのではなく、「何かあったとき」のことを考えて契約をしないといけない、というのが持論だったのだ。有事の際には小さな会社はきっと停電を起こすだろう。そういう時にはやっぱり東電が一番安心じゃないか、と。まあ、戦争になったら何がどうなるのか、本当に分からないけどそれを意識しながら何かを決めたことがなかったので、かなりのカルチャーショックだった。これが国民性なのか、個人の感覚なのかはわからないが、決定的に違うものだな、と感じた。
 危機感といえば、僕の中では車を運転するときに「今日は車で人を殺すかもしれないし、自分が死ぬかも知れない。気をつけよ」と毎回毎回思ってしまう。これだってあんまり普通とは呼べないぞ?と自分で思っていたけど上がいるようだ。危機感があった方がいいに決まっているが、ありすぎてはなんだか不健康な気もする・・。程度の問題かな。、

ジュラシック・パーク2とカーズ3

 子供といつ映画を見に行けるようになるのか、と考えたりする。それも東映マンガ祭り的な子供映画ではなく、普通のちゃんとした映画ね。5分もじっとしていられないから遥か先のことなんだろうけど、こんど公開される「ジュラシック・パーク2」系の恐竜映画と「カーズ3」はなんとか行けそうな気がする。今は恐竜に夢中だし、数あるおもちゃの中でも長い間飽きてこなかったのはカーズのトミカだけだ。
 子供の記憶では、父によく映画館につれて行かれたのを覚えている。何歳だったかは覚えてないけど、ディズニーの映画とかドライブインシアターの記憶があるんだよね。中には怖くてずっと顔を逸らしていたホラーものもあった気がするから、必ずしも教育上いいものばかりでもなかった気がするどね。笑。まあ、映画を見るようになっても照れくさくて映画の話なんてしないんだろうけど、一度ぐらいは見に行きたいかな。

麻薬戦争

 最近、ドン・ウィンズロウの「ザ・カルテル」を読み終わったんだけど、これが最高の面白かった。アメリカやメキシコの麻薬戦争についてのフィクションなんだけど、限りなく現実に起きているであろろう描写が多すぎて、面白すぎるんだけどそれと同時に落ち込んでくる話である。メキシコではいくつかのカルテルがあって、それらがアメリカやヨーロッパへの輸出権を争っている。縄張りはハッキリしているようで実はそうではなく、常にいざこざを起こしている。そこに警察や軍隊、さらにアメリカの捜査機関が加わっており、何がどう転んでも勝者のない戦いになっている。さらに政治家への賄賂も横行しており、政府よりも実は麻薬カルテルの方が権力があったりする。その世界で一番安いのは人間の命。相手側の誰かを殺せば、今度はその相手が報復をしてくる。さらにそれが新聞で報道をされると、報復はそれより酷いものになる。それもまた報道され、報復者はより酷い殺し方をする。それが過熱すると「より酷い殺し方合戦」になっていって、元が人間だったかどうか分からない死体が出来上がったりする。
 というのは今までの映画や小説などで良くある話。この本で面白かったのは、それに巻き込まれる名もなき人たちの人生も描いてくれるんだよね。自分が生まれ育った町が麻薬戦争の舞台の中心になり、昼間でも殺人が起きるようになり、人々はさり、町は空洞化していく。愛する町がどんどんさびれていく様子を見ながら、名もなく人は思う、なぜこうなったのかと・・・。その答えがあまりにも残酷過ぎて、つい泣いてしまった・・。おすすめです。

日曜洋画劇場終わる

 淀川長治のパンチライン「さよなら、さよなら、さよなら」の洋画劇場が消えることになった。なってしまった。ただでさえ少なくなったTV映画がこれでいよいよ瀕死状態になりそう。ただでさえ「今度劇場でかかる作品の番宣」的な立場に成り下がっていたTV映画・・。日テレはほぼジブリだし、TVで映画をかける文化自体もう終わりなのかな。昔は「金曜ロードショー」、「ゴールデン洋画劇場」、「日曜洋画劇場」と週に3本もかかっていた時代もあったんだけどね。家族全員でテレビの前に集まって映画を見る、エロいシーンでなんとなく気まずい、というシーンも今後はないのだろう。
 とはいえ、映画好きな人のための環境は実は良くなっていて、オンデマンドサービスの普及で今後も楽しめるようになっていくだろう。それこそ英語がわかれば、全世界の映画を見る環境は整っていると言える。昔は「日本で公開されない!」ということもあったけど、今では日本で公開されるかどうかももはや関係ない。深く掘ろうと思えば、どこまでも掘れる。映画好きには最高だ。でも、それと同等に大事なのは「好きでもそんなに好きでもない人々が並列に映画を見る環境」なんだよね。日曜日に見た映画を、翌日学校で子供が真似をする、みたいなことが。映画館で見た経験と同じように、昼間の東京テレビでみた映画もなかなか忘れられないんだよね・・。

まだまだ続く

 気になっているスニーカーがあって、チェックしようと都内に出た。愛からず大陸側がの人たちがたくさんいた。一時期は落ち着いていると言われていたと思うけど、まったくそんなことはなく、逆に増えているんじゃないか?とという印象だった。ADIDASに行ったんだけど、ちょうどその週末がwhite mountaineeringとアレキサンダー・ワンとのコラボ商品が発売される最初の休日で、試着どころかア歩きながらすれ違うスペースもなくて、目当ての商品をちょっと見るだけで外に出た・・。無駄に高いものを皆次々と買っていて、爆買いここにあり、という感じだった。良く考えたらアレキサンダー・ワンは中国人なんだから、中国人が作った商品を中国人が日本で買っているという構造になっていて、何が何やら、である。

恐竜が好き

 最近の先生は恐竜に夢中。ステゴザウルス、ブラキオサウルス、Tレックス、ラプトルなどの名前を覚えるぐらいにハマっている。一番のお気に入りはTレックスで、ドスンドスンと歩く音を口で出しながら人に向かって「ガオー!」と大きな声で叫ぶ遊びが流行中。「ジュラシック・パーク」の最後のシーンでTレックスが高台に上ってガオー!と雄たけびをあげるシーンがあるんだけど、あれをやってから寝るという日課もできてしまった笑。映像の中のTレックスにタイミングを合わせてガオー!と声をだせばご満悦。昨日も僕が帰宅するやいなや、「プテラノドン買ってきた?」と話しかけられた。もちろん、そんな約束はしていない笑。
 先日、実家に帰った際にこの話をきいた両親が昔のおもちゃを出してきた。僕が子供のころに使ったステゴザウルスとTレックスのフィギュアである。子供のころだから、軽く30年前のものだと思うんだよね。自分が子供のころに使ったおもちゃがまだあって、それを先生が使うことになるとは。

 ちなみにステゴザウルスはそのままの形だけど、30年前のTレックスと今のTレックスは研究が進んでまるで形が違う。昔のはかぎりなくゴジラっぽい形なんだよね。先生も一度はTレックスであることを求めながらも、最近では「チクチクザウルス」というオリジナルの名前で呼んでいる。笑

自分から濡れに行く

 今日みたいな雨の日に、少しワクワクする自分がいる。雨に強いアウトドアウェアを着ていけるからだ。正確に言うと普段から来ては行けるんだけど、本領発揮するというか、スペックを活かせるっていうか、やっと意味が生まれるんだよね。というわけで今日もいそいそとマウンテンパーカを着込み外に出た。止水ジッパーを上までとめ、フードをかぶり、生地が雨を弾く様子を見ながら歩く。もちろん傘はささないからそれ以外の部分は濡れるんだけど、なんとなく満足な自分がいる。

 最近アークテリクスやカナダグース、水沢ダウンなどの高級なアウターを着ている人を多く見かけるけど、そういう人たちも傘をさしている。いやいや雨の日こそ活躍さしてやれよー、と思うけど普通は傘さすよね。笑
 山ならまだしも、都市生活の中でそこまでのスペックは本当は必要ないんだろうけどね。機能を追求したらかっこよくなっちゃった、というのがこういうアウトドア用品の魅力である。。

You’re on your own

 シーズンオフに入り、各チームにメンバーの変動が起こる季節となった。どのチームも来季に向けてのメンバー構成を考える中で、各々が自分と競技との間に立ち、考えを巡らせる時間である。移籍、引退、休養。選択肢はたくさんあるが、どれにも決断が必要である。チームは複数の人間で成り立っているわけだから、どんなに小さくともその決断は全員に影響することになり、だからこそ思考を重ねた上での決断になる。これは若い人も、僕らみたいなおっさんでも同じじゃないのかな。

 完全なアマチュアの僕らの世界にも生意気にもストーブリーグみたいな感じで、この時期「あの選手がどこどこに行く」「あの人やめるらしいよ」なんて言葉が飛び交う。みんながみんな顔見知りのような狭い世界でも、そうである。まあ、そのほとんどが「やりたい気持ち」と「現実の生活」の折り合いをどうつけるか、なんだけどね。まあ、言わせてもらえばすべてが自分次第、である。どう活動するか、どうチームとかかわるか、そして自分自身どんな選手になれるのか、すべて自分次第である。もちろん、仲間の力も多いに関係あるのだが、自分のことを自分で決められない選手に仲間の助けは効力を発揮しないし、逆にその選手は仲間を助けることはできない。自分のことが出来てやってチームの一員として機能できるのだと思う。集団は個が作っているのだ。そして自立している個のみを集団は助けられるのだ。