自己実現

 子供の頃の印象では、41ともなればそれは完全な大人で、僕みたいに今だにボールを追いかけ走っているイメージは全くなかった。趣味どころか、ただ仕事をして家に帰るだけの人生なんだろうなあ、という印象であった。もちろん個人差はあるだろうからそういう人もいただろうし、そうでもない人もいただろうけど、おっさんになっても自己実現を追いかけやすい社会になっていると思う。これが良いことなのか、悪いことなのか紙一重だろうけどね。思えば「大人になり切れない大人」問題はこういう所から来ているのかも知れない。でも、普通に仕事もして結婚もしていてさらに子供もいるのに、真剣に「まだ上手くなりたい」と思っている僕はあんまり「普通」とは言えないとは思っている。思っていはいるが、いつか「普通」になる日を恐れてもいる。そういう日が来るのか、来ないのか。来なかったら来なかったらで困るけどね笑。先を走っている先輩たちの背中を見ながら行けるところまで行こうと思う、そういう今日この頃だ。