競技チャリ

 道を歩いていたら、いきなり真横から
「信号、青!」
と誰かが叫びながら通り過ぎていった。ピチッとしたウェアをまとい、競技用?の自転車に乗った若者であった。厳密に言うとヘルメットもサングラスもしているから若いかどうかは知らないけど、声にまだ幼さが残っていた。その彼の後を続き同じような自転車が数台、僕の横をかなりのスピードで走りすぎていった。どうやら先頭を走っている人には、後続に先の信号の状態を教えるルールがあるようだ。かなり多きな声だったから一瞬ビックリしたんだけど、きっとスピードを殺さないための工夫なのだろう。
 思えば、最近週末になると集団で走っている自転車愛好家をよく見かける。みな一様に高そうな自転車に乗り、キメキメのルックスで並びながら走っている。遠めに見る分にはいいけど、運転している時にはハッキリいって迷惑になる場面があるんだよね。右折や左折時、歩行者の横断を待っているときに永遠に続きそうな群れに遭遇すると、ちょっとイラっときたりすることは否定できない・・。きっとそういう風に自転車を楽しんでいる人たちは厳しいルールとマナーで自分たちを律しているだろうし、交通の妨げにならないように気を配っている感じはするけど、どうしょうもないときもあるよね・・。