ロボとーちゃん

今日地上波でやっていたクレヨンしんちゃんの劇場版、逆襲のロボとーちゃんいいよね。最初はSFコメディ、途中からはアクション、最後はヒューマンドラマで終わる最高の一本である。子供がみても分かるように、もちろんしんちゃんのくだらないギャグは満載なのだが、実は父性の復権や青春との決別、人間としての成長を裏テーマとして扱っている。しかも今作では「親としてあり方」という領域にも足を踏み入れている。自分の中での自己実現と、家族や社会の中で求められる理想図、そのギャッブに心が痛いです・・。
 これ、ロボとーちゃん目線で見るとすごく辛いんだよね・・。最高のコピーであっても、決して本物じゃない。世界でたった一つの存在には大きな意味と深さがあるってことなんだよね。それでもこの映画はロボとーちゃんの目線で始まり、ロボとうちゃんの目線で終わる。そこに何かしらの愛情を感じられる。ロボとーちゃんの報われるところは、自分がもっとも信頼する存在に家族を預けられることだけ、なのだが、良く考えると最高の幸せなんだよね。見れてなった人は是非DVDで。