ロシア抜きで

 「国主導でのドーピング」という言葉の想像が上手く出来なくて、このニュースをちゃんと考えることが出来ない。どういうやり方で、そして選手は知っていたのか知らなかったのか、承知の上でのことなのか違うのか。ここの答えが全然ないんだよね。選手単位でやっている人とやっていない人で選別して、やっていない人だけ出場していいですよ~、という解決策があると思うけど、これでは何も解決しないんだよね。そもそもこの問題への制裁は「ロシアくくり」だから、ロシアという国の在り方を問うているんだよね、たぶん。すごい大きな枠での連帯責任だなあ、とちょっと変に感じたりもするけど「個人なら出場してもいいよ」という措置はオリンピックの精神にもスポーツの在り方に寄り添っていてすごくいい落としどころだと思うんだよね。
 出場できなくなる選手が可愛そうだ、という言葉が多いけどこれは金メダルを獲得する選手も同じで、「ロシアがいなかった時の金メダル」というくくりがずっとついて回ることになる。なんか、誰もが幸せにならないパターンだな、これ。