大きいことはいいことだ

 そういえば、NHKですぐに再放送されたダイオウイカの番組をみた。実に面白かった。が、どうやら僕は間違った捕らえ方をしていたようだ。僕は「ダイオウイカを発見する瞬間」が最大の見せ場だろうと思っていたけど、そうではなかった。この番組は「ダイオウイカ」を見る番組ではなく、「ダイオウイカを40年追い続けた男」を見る番組だったのだ。
 実は録画をする過程で映像を見てしまって、しかもちょうどダイオウイカの映っている部分で、それが40分過ぎぐらいだった。ダイオウイカの発見に沸くスタッフ。え、もしかして40分過ぎまでイカを見せずに引っ張るのか!?とビビッたがもちろんそんな事はなく、引っ張るどころか冒頭の2分ぐらいでダイオウイカの全身映像を出すぐらいの気前良さであった。それでも最後まで途切れることなく興味を持続させる構成になっていて、実に見事であった。発見のシーンも大げさに煽るこもなく、淡々と映像を見せるだけ。不要なナレーションもテロップもなく、民放では見れない番組だったかな。
 それにしても、公的機関のバックアップは大きい。かかっている金と時間は想像するに膨大なものなんだろうけど、やっていることは雪男を探している人や、ツチノコやネッシーを探している人たちと変わらない気もする。もちろん、学術的な意味で考えるとぜんぜん違うんだろけど、
・ダイオウイカを発見したからって何になるの?は
・イェティがいたら何なの?
と同じなんだよね・・。