隕石

ロシアには「ツングースカ」と呼ばれる地域があって、そこで1908年に大爆発が起きた。これがとんでもない規模の爆発で、広島に投下された原子爆弾の1000倍にも匹敵すると言われており、閃光とキノコ雲は数百キロも離れた地域からも観測され、現場から1500キロメートル離れた場所で衝撃が地震として感知されたり、ロンドンでは夜空の下で新聞が読めるほどだったと言う。とんでもない規模の爆発だったのだが、
「なぜこの爆発が起きたのか」
はまだ解明されておらず、謎なのである。彗星や隕石の落下が一番有力な線なのだが、彗星のかけらも隕石のかけらも残っていない。ロシアが秘密裏に作成していた核爆弾という説もあるけど、当時の技術ではそれは無理。ブラックホールが出現したとか、宇宙人の仕業とか、オカルトな説もたくさん出現した。当時は日露戦争での敗戦後直後で社会情勢の混乱もあり、現地調査が行われたのは事件から10年以上経ってからであったことも原因の一つでだろう。ツングースかは人一人いないシベリアの奥地であることも無関係ではないはず。そもそも調べる意味がなかったのかも知れない。
 今回の隕石のニュースを見たときにこの「ツングースカ大爆発」のことを思い出した。僕がこの事件を知ったのはTVシリーズの「X-FILES」で描かれていたからだけど、ドラマよりこの映像のほうが100倍もスペクタクルである。

もう、逃げようがないというか防ぎようがないというか。どうしょうもないというのはこの事だよね・・。ツングースカの時にカメラやYouTubeがあればどんな映像が見れたのだろうか。見たいような、見たくないような。