歯医者の先生

 僕が通っている歯科医院の院長は怖い人である。歯の磨き方がなっていない、噛むのが強すぎる、なんで定期健診に来ないんだ、とオブラートに包むことなくズバズバと言ってくる。最初はみなビックリするんだけど、正論であることと腕がいいこともあって、慣れてくるんだよね笑。しかし、それが最近、すごく優しいのである。痛かったらすぐに言ってね、違和感があったら言ってね、治療で気になるところがあったらすぐに言ってねと、ちょっと気持ち悪いぐらいに優しいのである。ついに歯科医院も競争社会になり、接客の向上みたいなものを図っているのだろうか・・、なんて思って、嬉しいような寂しいような気持ちになってしまった笑。
 今日、先週治療を始めた歯の詰め物をしてもらいに行ったのだが、やはり優しい。これからの治療の工程を丁寧に説明され、予想される痛みや周辺の歯への影響も教えてもらった。そして何事もなく治療も無事終了。やっぱり優しくなったなあ、なんでだろ・・・、と思っていたら、僕の次の患者の治療に入った先生の口から
「あー、やっぱり穴が開いているねえ。これ、去年もあった穴で、あなたが来なくなっのがね、問題なの。これね、治療される方もする方もね、大変なの。」と、中年女性の患者を説教していた。中年女性は言い返すこともなく、
「はい・・」「すみません・・」
と元気なく答えていた。あ、やっぱり変わっていないんだと安心したのとともに、やはり怖いのもいやだなあと残念に思った。みかけがすごく優しそうなだけに、言葉のトゲが刺さるんだよねー。

恐怖

 エボラ出血熱のニュースが何となく気持ち悪いのは僕だけだろうか・・。こういうニュースって普段は遠いどこかの、知らない世界での出来事に感じることが多いんだけど、これだけなんか気持ち悪いよね・・。致死率は最大90%、高熱や強烈な腹痛・頭痛に苦しみながら全身のありとあらゆるところから出血するという症状そのものがもうホラーなんだけど、ニューヨークでエボラの疑いがある人が見つかった、という新しいニュースが一番怖かった。世界中の人たちが集まる都市で感染者が見つかってしまうなんて、映画「コンテイジョン」や新しい「猿の惑星」のラストのように、病気が一瞬にして世界中に広がったりして・・。
 いつもだったら他人事に思えるニュースだけど、なんだか気になる・・・。