振り向いた瞬間に世界はつくられる

 尊厳死のニュースの影響からか、最後の日々を過ごす人たちの話が多い。今日もニュースで、ごく短い余命を宣告されながらもバスケットボールに打ち込むアメリカの19歳の女性が紹介されていた。彼女はアメリカの大学バスケの公式戦に出場し、バスケットボールを辞めるつもりもなければ最後の1秒まで精一杯生きるつもりと発言していて、自ら尊厳死を選んだ女性と180度違う姿勢を見せた。彼女はまた「この世から消えるのは怖くない」とも言っていて、その言葉がとても印象的だった。なぜなら、子供の頃に感じた、考えた感覚を思い出したからである。生と死とに関する哲学的なことでもなく、倫理を試されることでもなくて、
「自分が死んだからこの世界は続くのだろうか」
ということである笑。もっというと、自分が寝ているときはこの世界は止まっていて起きるとまた動き出すとか、子供の頃に誰もが考えたことであろう(?)ことを思い出したのである。この究極が、実は世界というのは自分の視界に映っているもの意外は存在していないんじゃないか?という考え方で、目に見えている部分意外は存在せず、視界を動かすとともに世界は作られたり消えたりする。だから、すごく早いスピードで振り向くことが出来れば何も移っていないところが見れるんじゃないか?という、不安?の一種である笑。すごーくくだらないことだけど、「この世界から消えても怖くない」という、彼女の台詞ってここら辺のヒントを掴んでいるじゃないかという気がしたんだよね・・。