海街diary

 ちょっと前に見た「海街diary」が最高に良かった。特にこれと言った出来事がある訳でもなく、大きな山場やメッセージがあるわけでもないけど、映画全体を包む雰囲気がとても良かった。そもそもあんな美人な4姉妹が鎌倉の古民家に住んでいること自体、ファンタジーみたいなものなんだけどね。
 古い家もそうだし、3世代が作ってきた梅酒もそうだし、古いものと新しいものの繋がりを示すものが多いのがこの映画の面白い所。古いものも新しいものも、すべては大きな流れの中の一つであって、互いに繋がっている。人の一生は何度も出てくる「味の薄い浅漬け」と同じで、長い時間の中では薄く感じられるかもしれないけど、それはそれで愛おしいものなんだよね。漫画が読みたくなってきた。