田舎

週末に訪れた田舎に古い家があって、そこを訪ねた。一家の歴史の拠点になっている家で、「おおかみこどもの雨と雪」とか「サマーウォーズ」に出てきそうな古い家である。今は誰も住んでおらず日々経年劣化にさらされているが、みんなその家が好きで時々訪れたりしているらしい。とはいえ、周りは何もない田舎のため、住もうとする人はいない。

田舎暮らしに対する憧れって誰にでもあると思う。実際にそのような生活を送れる人って農家以外では少ないと思うが、静かでゆったりとした生活に対する憧れは不変的だと思う。まあ、実際に最寄りのコンビニまで車で10分みたいな生活が静かでゆったりとしているかどうかはわからないが、毎日同じような疲れた顔をした人たちと一緒に電車に揺られながら、毎日同じ風景を見ていたらそうなるだろうなあ。そういう僕も遠くの山をみながら、いいところだなあ、でも住めないなあ、と思ってしまった。