戦争

 水を買っておいた方がいいかな、なんてニュースを見ながらふと思った。僕はニュースに踊らされて買占めに走るような人々が大嫌いなのだが、この時はふとそう思った。もちろん、北朝鮮系のニュースをきいてでのことである。
 北朝鮮とアメリカがもし戦争をおっぱじめるのなら、それは先週末だったと思う。緊張感もピークだった。アメリカが「次やったら戦争な!」という姿勢を示し、空気が読めるのか読めないのかわからない北朝鮮、その対応が分かれ目だったのかな。戦争へのチキンレースだ~、と思っていたら一番の一番のピークの所で北朝鮮がミサイル発射を失敗するという、吉本新喜劇みたいなオチを作ってくれた。でも、これ、狙っているのか!と思うような超高度な対応だよね。失敗はしたけどアメリカの圧力には負けなかった、と言える。面子がなにより大事な独裁者には最高お終わり方である。
 今日の朝もやっぱり北朝鮮のニュースがあったけど、もうすでに緊張感のピークが過ぎているように思う。良く考えたら忘れたころにミサイルで話題を作るのが定番のパターンだったし、危険なのは今も昔も同じ。その時とちがうのは、アメリカのボスの行動が読めないというところで、ファーストコンタクトが過ぎた今、戦争の可能性は低いのかなあ、と。
 最近すごく怖いなと思うのは、専門家たちが専門家とは言えなくなっているところ。イギリスのEU離脱を当てた人はほとんどいなかったし、トランプの当選を当てた人はもっと少ない。だから、専門家が北朝鮮の何を語ろうといまいち信じられないんだよね。