英雄譚

この前「ダンケルク」を鑑賞した。こういう、オラが国の国民は皆、国のために戦った、的な映画っていいよね。このダンケルクの場合は一般人自分の船に兵士を乗せて逃した実話だから、それを思うとイギリス人じゃないこっちも胸が熱くなってくるんだよね。

見終わって思ったのは、なんで第二次の時の日本軍の英雄譚はないのだろうか、ということ。硫黄島とか、沖縄の戦いでの日本軍を称える映画ってあるのはあるんだけど、どれもハリウッド作品である。日本人が描いた、戦争の英雄譚はないのか。僕が知らないだけでもしかしたらあるのかも知れないけどね。

まあ、単純に言うと作りにくいのだろう。そういう映画を作ることは戦争を肯定することになる!日本の軍事化につながる!という事を突っ込む人たちがいるのだろう。一種のタブーなのかも知れない。が、これを観たイギリス人の高揚感や誇りを感じる、その気持ちを想像するととても羨ましくなる・・。。

このダンケルクも戦争の映画でありながら、実は戦いの場面はほとんどなく、ひたすら逃げ惑う映画である。敵の顔もほぼ映らない。そしてハッキリと生き延びることが大事であることをうたっている。こういうやりかななりありだと思うけど、やっぱり難しいかな。

同じぐらいに怖い

ここの所続いている北朝鮮系のニュース。あのJアラートに対する反応もあって、北朝鮮は怖い、日本は今危ない状態にあるから怖い、というイメージになっていることにちょっとした違和感を感じている。そりゃあ人の頭の上をミサイルを飛ばす奴らなんだから怖いのは当たり前だけど、同じようにアメリカも中国もロシアも怖いよ、といつも思うんだよね。どっちかというとアメリカやロシアや中国の方が持っている核の数もミサイルの個数も多いし、打つ技術も高いし、揃いも揃ってトップが頭がちょっとアレな人たちなんだから、恐怖の度合い的には同じじゃないか?と思うんだよね。北朝鮮の脅威を理由にきっとアメリカは武器を韓国と日本とかに売っているだろうし、この状況をプラスに取って儲けているだろう。そうなるとどこが一番怖いのかが良くわからなかくなってくる。ロシアには領土取られていて、中国には土地を買われ、アメリカにはずっと属国扱いされているんだから、これと「空中にミサイルを飛ばされる」と並べてどっちが嫌かと言われたら、正直う~ん、と悩んでしまう。ってことを考えると危ない状態はずっとずっと続いていたのか、ってことになってくる。まあ、北朝鮮の一番怖いのは「理由」があるって所だよね・・。どうなる、日本。