変な感じだが、納得

そういえば、イングランド代表のサプライヤーがNIKEに変わるんだよね。サッカーというものを認識してから、イングランドと言えばUMBROであった。同じように思っている人も多いだろう。それもそのはず、イングランドUMBROの関係はもう60年も続いているのだ。NIKEやADIDAS、PUMAがしのぎを削る中
「俺らサッカーの母国だし、他と同じようなメーカー着れるかよ」
という(勝手な僕の想像だけど)イギリス人のサッカーに置ける「俺たちは違うから」的な上から目線にUMBROは実に良く似合っていた。言うまでもなくUMBROはイギリス生まれのブランドである。国産ブランドで戦う代表というのは実に格好良く、ADIDASやNIKEのような巨大資本ブランドのシャツを着ているほかの国の代表とは違う場所に立っているんだよね。NIKEやADIDASから莫大なスポンサー代をもらってそのブランドのシャツを着て、世界中でそのシャツを売る。イングランドはそれらの国とは全く違う立ち居地にあり、その立ち居地はフットボールの母国たる国の誇り、まさに他とは違う「UMBRO」に良く表れていたと思う。僕の中ではイングランドはアンブロ、フランスはルコック、イタリアはKAPPA、ドイツはADIDASをまとってほしいのだが、まあ、世の中そんな単純なものではない。
僕はアルゼンチンサポーターだからイギリスに気持ちが入ることはないけど、ガスコインが泣いたり、オーウェンがとんでもない距離を走ってゴールを決めたり、ベッカムがギリシャ相手に決めたあのFKもみんな、UMBROのシャツだったんだよね。僕の世代が見てきたフットボールの名シーンに存在していたものが少しずつ無くなって行く、そう思うと何となく寂しいものだ。
これでNIKEvsADIDASにまた一つ
アルゼンチンADIDASvsイングランドNIKE
が出来てしまったなあ。

このFKは本当にすごいよね。